→紀伊國屋書店で購入 現代アニメの描画法もマニエリスムの末裔と知れた 『十六世紀文化革命』(〈1〉/〈2〉)、そして『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』と読み継いで、知識と絵、というかグラフィズムとの関係が、ルネサンス、とりわけレオナルド・ダ・ヴィンチ[以下レオナルド]の知的営為にとって究極のポイントであることがよくわかった。その場合、絵というのはいわゆる美術絵画でなく、アトランティコ手稿をはじめとする手稿約8,000点の紙面上に溢れるインクやチョークによる厖大なデッサンなのだが、上ニ著とも別にそこに焦点を当てて一意専心という本ではないから、そうしたデッサンの振る舞いがモノカラーの小さい説明図では理解しきれない。そこを完璧に補ってくれるすばらしい一冊が、上ニ著と同じタイミングで邦訳刊行された『ダ・ヴィンチ 天才の仕事』である。「数あるレオナルド本とは一線を画する内容の広がり」を序文に誇るが、
![『ダ・ヴィンチ 天才の仕事-発明スケッチ32枚を完全復元』 ドメニコ・ロレンツァ、マリオ・タッディ、エドアルド・ザノン[著] 松井貴子[訳] (二見書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5712ee6dd10b6de517d995e87f6e5fba60c068c4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2FK%2FKinokuniya%2F20180502%2F20180502202049.jpg)