→紀伊國屋書店で購入 「辞書には裏の顔がある」 すでに巷で話題のこの本、思った以上にクセ者だった。 『てにをは辞典』などというと、何となくわかった気になる。たしかに日本語の「てにをは」の使い方は難しいから、辞書くらいあったって悪くはない。自分は決して手に取らないかもしれないが、誰かが使うんだろう。本棚の風景にもよく合いそうだし。 そして扉を開くと、やさしくにこやかな解説。こちらの誤解をやんわりと解きつつ、この本は「結合語」を調べるための辞書なんです、というような説明がある。たとえば「規格」という語がある。これに「~する」とつなげたいのだけど、どういう言葉が合うんだっけ?と迷った経験のある人は多いだろう。この辞書を引くと、すかさず「~を画一化する」「~に合う」「~にあてはめる」「~に外れる」「~にはまる」といった用例が出てくる。この中から選べばいい。 なんだ、それだけか、と思う人もいるかもし