今回はドイツレクイエムそのものについて書いて見たいと思います。 1.「レクイエム」について ドイツレクイエムに入る前に、少しレクイエム一般論を書かせてもらいます。 カトリック教会の死者のためのミサ曲が、その第1曲目、入祭頌の出だしが“Requiem eternam”(永遠の安息を…)という言葉によっていることは、ご承知のことと思います。ここで注意をしてほしいことは、この後に続く言葉が、“dona eis domine”で、通して訳すと「主よ、永遠の安息を彼に与えたまえ。」と言う意味で、死者の霊そのものに呼びかけるのではなく、神に祈ると言う点です。この点が、わが国で主流の仏教や神道が、死者の霊そのものが自らの意思を有するかのように、死者の霊そのものに呼びかけるのとの大きな差です。キリスト教では、神は全知全能であり、死者の霊もその神のコントロール下にあるという考え方です。わが国では、レクイエム
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