昔、流行したF.サガンの小説のタイトルに「ブラームスはお好き」というのがありましたが、 今回はサガンの小説は特に関係ありません。 秋が深まりを見せる今頃になると、毎年のことですが僕はブラームスの音楽が聴きたくなるのです。 行きつ戻りつして長々と、どこまでも伸びてゆくような、やるせないブラームスの旋律が、 人恋しげな、寂しいような、懐かしいような晩秋の情感にぴったりで、曇りがちで薄ら寒い休日の午後など、 ブラームスの交響曲や室内楽を何時間も続けざまに聴いてしまう事があります。 小町の皆さん、あなたのお勧めの、そして思い出のブラームスをこっそり教えてください。 僕が好きなのは沢山あるけれど、まず第一は交響曲第1番ハ短調の第4楽章です。 重苦しいという人も多いけど、そしてその気持ちもわかるけど、 あの重くて、やるせない、泣きのメロディーにはかないません。 皆さん・・・ブラームスはお好き?