米新聞を陥れた元凶は、マードックに言わせるとGoogleになるが、少し前まで新聞社がこぞって眼の敵にしていたのはCraigslistであった。新聞紙広告の主要カテゴリーであったクラシファイド広告(案内広告)が、Craigslistに代表されるオンラインのクラシファイド広告(案内広告)サイトに奪い取られていったからだ。 Craigslistは世界の主要都市向けのサイトを用意し、クラシファイド広告の多くを無料で掲載させたものだから、新聞紙に出稿していたクラシファイド広告主がこぞってCraigslistサイトに乗り換えてきたのだ。その惨たんたる結果が、米新聞協会のデータからも読み取れる。 例えば2000年には、全新聞紙広告の約40%となる196億ドルものクラシファイド広告収入を得ていた。販売売上も含んだ新聞の全売上の約30%をクラシファイド広告が占めていたのだ。ところが、21世紀に入ってからは急