カフェを経営する女主人ベネット・クランリーがメイドとして雇ったのは、まだ13歳の少女シャーリー・メディスンであった。 舞台は20世紀初頭のロンドン市街。 まだ、電気や車がようやく使われ始めたばかりの時代だ。 28歳で独身、そろそろ結婚しなさいと周りにひっつかれているベネット。 真面目で料理も上手いが口数が少なくまだまだ幼さが残るシャーリー。 ひとつ屋根の下でふたりが暮らす、穏やかな生活を描いた作品。 「マンガ大賞2014」受賞作『乙嫁語り』の森薫による作品。 ふたりの生活を中心に描いた、悪人が出てこないハートフルストーリーとなっている。 (出典:『シャーリー』) 「シャーリー」の見どころ ロンドンでのふたりきりの生活 話はベネットの家にシャーリーが訪れるところから始まる。 お店をやっているため日々忙しく生活をしていたため、家のことまで手が回らないベネットは新聞広告を出して新しくメイドを雇う