濱本至氏 本稿は、ニュースレター配信サービス「theLetter」を運営する OutNow 代表取締役の濱本至氏による寄稿。OutNow は、Open Network Lab のシードアクセラレータ第21期に採択された。 濱本氏は、神戸大学在学中に位置情報 SNS アプリ「Colony Tale」を友人と開発・リリース。2016年からリッチメディアで、美容アプリ「fem」のリリースや美容悩みメディア「スキンケア大学」のマーケティングに従事した。フリーランスとして独立後は、SNS ディープリンク作成ツール「Link OutNow」、ビートメーカーとラッパーのためのマーケットプレイス「Beat Store」、作家志望者が作品のフィードバックをもらえるサービス「feedback sauna」などをリリースしている。 こんにちは。ニュースレター配信サービスの theLetter を運営している濱本
写真=篠原さん提供 幼い頃から虫が大好きで、「虫を食べる」をビジネスにした――。昆虫食の専門店「ANTCICADA(アントシカダ)」代表の篠原祐太さん(26)は、社会課題の解決を目指す、若きソーシャルイノベーターの一人です。昆虫食と聞くと、ちょっと尻込みしませんか? 篠原さんは、そんな先入観を覆してくれます。自らを「地球少年」と名乗る篠原さんは、生命の奥深さから地球の未来まで、昆虫食から広がる大きな世界観を語ります。虫を大の苦手とする学生記者・森松がインタビューしました。 【U30】自炊のすすめ ほっとして自由になる 虫を食べるのが好き バレちゃいけない ——幼い頃から昆虫が好きだったそうですね。 東京都八王子市の高尾山の近く、家の前に森が広がっている環境で生まれ育ちました。自分の部屋で、魚、トカゲ、カエル、ヘビなど、虫に限らず、いろんな生き物を飼って、まるで小さな動物園でした。生き物を観
太田直樹「未来はつくるもの、という人に勧めたい本」 第6回 『モビリティーズ――移動の社会学』 著:ジョン・アーリ 訳:吉原 直樹、伊藤 嘉高 作品社 2015年発売 "Mobilities" by John Urry Polity 2007年12月出版 『トレイルズ(「道」と歩くことの哲学)』 著:ロバート・ムーア 訳:岩崎晋也 エイアンドエフ 2018年発売 "On Trails: An Exploration" by Robert Moor Simon & Schuster 2016年7月出版 Stay Homeが何ヶ月も続いていたり、移動が制約されている人は多いだろう。自分もそうだ。先日、ワーケーションで訪れた奥会津の地で、里山を歩きながら、風や水の流れを感じ、土地の物語を聞く機会があった。五感に受ける刺激が豊かで、その後しばらくの間、思考の質が明らかに変わった。 歩くことは大切だ
コロナ禍など関係ないというお店がある。“湯豆腐にパクチー、冷奴にパクチー”が評判のその店は、コロナ禍でも新店オープンから満席が続く。お得意さま対象のプレオープンのレセプションは圧巻。若い店主の感性に魅せられているお客さまが引きも切らずつめかけ、新たな食スタイルに共感して発信されたSNSが、店主の友だちの友だちをも新店に引き寄せる。客が客を呼ぶ。 1.コロナなんて関係ないという飲食店 「石の上にも3年」というような悠長なことはいわない。店のオープンから全力疾走。「ロケットスタート」で一気に連日満席にし、ずっと高空飛行をつづける。社会の空気を読みつつお客さまの反応を常に観察して変化をつかみ、繁盛している中で先手を打ち、見限り見切って、また新たな食スタイルの店をオープンし、ロケットスタートする。 「石の上にも3年」経営と「ロケットスタート連続」経営のちがいは店主のスマホのなかにある。「ロケットス
ジェネレーションZ、つまり「Z世代」についての定義に厳密なものはなく、Wikipediaには「2010年代から2020年代に掛けて社会に進出する世代」と記載がある。そしてそこには併せて「真のデジタルネイティブ世代としては最初の世代」という説明も添えられている。 マーケティング的にも、Z世代の価値観や消費行動をいかに把握するかが今後ますます重要視されると見込まれるわけだがそもそも文化的な傾向やムーブメントを「世代」という大きな言葉で語ることへの疑問は尽きない。しかし、と言うべきか、とはいえ、様々なことが複雑に作用し合うがゆえに容易には読み解き難い2020年におけるポップカルチャーの先端を言語化してみたいーーそんな欲求から企画に至ったが本稿である。 「Z世代と孤独」をテーマに、ビリー・アイリッシュをはじめとするアーティストの楽曲、ジェネレーションZという世代がシェアする文化的・時代的背景の関係
有人宇宙船が発着する「スペースポート(宇宙港)」を日本につくる。そんなプロジェクトが今、進行中なのをご存じですか? どんなスペースポートをつくろう? スペースポートを中心に、周辺の街はどのように発展していくだろう? 実現に向けた第一歩として、本プロジェクトを推進する、一般社団法人Space Port Japan(スペースポート・ジャパン、以下SPJ)と電通は、さまざまな企業や団体を集めてワークショップを実施。そこで出たアイデアをまとめ、「スペースポートシティ構想図」を6月に発表しました。 今回は、構想図を手掛けたクリエイティブディレクターの徳田祐司氏と建築家の豊田啓介氏が登場。SPJを立ち上げた片山俊大氏が構想図のポイントや本プロジェクトへの思いを聞きました。 構想図で大切にしたのは、「リアル感」と「未来感」 片山: SPJの片山俊大です。SPJは、日本にスペースポートをつくるプロジェクト
1971年に発行された真鍋博による伝説の書籍『超発明』。真鍋の発明の中にはすでに社会実装されているものや、現代のSNSを示唆するようなものが描かれ、その発想力には50年経ったいまでも驚かされる。その文庫版の解説を担当したのは、「通りすがりの天才」こと川田十夢だ。 日本でAR(拡張現実)が注目される以前から活動している川田十夢は、最先端のテクノロジーを使い、これまでにない発想で数々のものを発明しきた。その多くは直感的で、誰にでもわかる、ちょっとキテレツな発明ばかり。 50年前の『超発明』と、現代の発明家である川田十夢の新刊『拡張現実的』、さらに2040年の未来が描かれている文部科学省の『科学技術白書』。これらの過去・現在・未来からテクノロジーの現在地を探り、テクノロジーがもつ可能性、人間の価値について川田十夢に話を訊いた。 「僕は現実をリアリティーにするのではなく、リアルを拡張したかった」
延期となった『東京オリンピック・パラリンピック』に向けて、近年、かつてない規模の再開発が進んできた東京。駅周辺が変わり続けている渋谷をはじめ、都市の「ハード」面という点では、その新陳代謝のエネルギーには目を見張るものがある。 一方で、都市の「ソフト」面、つまり文化はどうだろう? 正直なところ、風景の劇的な変化に比べれば、「東京のある街で最近面白いカルチャーが生まれている」という話は、ほとんど聞かないのが現状ではないだろうか。いま、都市とカルチャーの関係はどうなっているのだろう? 「テクノロジーとカルチャーで未来を耕すウェブメディア」をテーマに、今年4月にローンチした本サイト『CUFtURE』。このビジョンを真に実りあるものとするためには、どんな視点が必要なのか? 『WIRED』日本版の編集長時代から都市に関する発信を続けてきた、コンテンツレーベル「黒鳥社」を主宰する若林恵にその疑問をぶつ
1980年代以来、宗教、人類学、芸術、哲学、さらにはサブカルチャーとも合流しながら、世界について思考し続けてきた中沢新一。ネパールでのフィールドワークから生まれた『チベットのモーツァルト』や、日本の大都市の古層を探る『アースダイバー』などに見られる、多様な知の体系と経験を結びつける研究活動は、しばしば「領域横断」的と称される。しかし、それは極から極へとスイッチしていくような、二分的な歩みではなかった。人と世界のつながりの関係を、大きな全体性の中で把握しようとするその姿勢は、さまざまなものが多様に移り変わる時代において、強い批評性と洞察を持つだろう。 2020年5月某日。いまだ収まることのない新型コロナウイルスの流行下で、中沢に話を聞く機会を得た。大半の人と同様に、外出を控えた地味な生活を送っているという中沢は、いまという時間と空間を、どのように見ているのだろうか? 今回のパンデミックは、ジ
【特集】ファッションはどう変わる?軍地彩弓に聞く、バーチャル時代のデザインと表現、メディアと消費(中編) 新型コロナウイルスの感染拡大、それによる外出自粛の生活、そういった状況下で急速な盛り上がりをみせたバーチャルファッション。これまでFashionTechNewsでは、様々な事例を取り上げ、その背景にある想いに迫ってきた。一方で、こういった新たなテクノロジーが実現するサービスや体験は、「ファッション」にどんな影響を与えるのだろうか? バーチャル時代の「ファッション」を多角的な観点から捉えるべく、ファッションクリエイティブディレクター・編集者の軍地彩弓さんをお迎えし、プロデュースされたキャラクター着せ替えアプリ「ポケコロ」とKEITA MARUYAMAのコラボレーションについて、そして昨今のバーチャルファッションの盛り上がりについて、表現、教育、メディア、消費といった様々な視点からお話を伺
ポストコロナ時代の新たな指針、「ニューノーマル」とは何か。各界の有識者にインタビューをしていくシリーズ。今回は、独立研究者で著作家の山口周さん。 2019年に出版した『ニュータイプの時代』で、自由で直感的でわがまま、好奇心の強い人材をニュータイプと位置付け、これまで社会から否定されてきたニュータイプの思考法こそ、変化の激しい時代には重要だと指摘した。 そして今、コロナ危機によって価値観の変化が加速し、仕事そのものの定義も変わろうとしている。山口さんにこれからの仕事をどう捉えればいいのか聞いた。 ——コロナをきっかけに「そもそも仕事とは何か」を考えた人は多いと思います。 例えば、社会に必要不可欠な仕事に従事する人という意味でエッセンシャルワーカーという存在が注目されました。必要不可欠な仕事なのに、総じて低賃金のことが多く、今回感染のリスクにも晒されました。 一方で、高給取りと言われる仕事の多
サーキュラーエコノミーとは新たな経済回復と感染症対策だ。EUの宣言から、望む世界の方向性を考える 2020.06.23 supported by greenz people supported by greenz people やなぎさわ まどか やなぎさわ まどか 近年見聞きすることが増えた「サーキュラーエコノミー」とは、「サーキュラー」=「循環」する経済、のこと。 これまでは捨てられていたものを「資源」として社会の中で循環させるために、設計やデザインから製品づくりを見直すことや、従来のサプライチェーンの再構築、化石燃料から再生可能エネルギーへのシフトなど、私たちが迎えるこれからの未来を見据え整理された新しい経済モデルです。 従来の大量生産・大量消費を是としていた世界では、GDP(国内総生産)というものさしで短期的な経済成長が偏重される傾向がありましたが、そこでは長期的視点が欠如し、環境
音楽の演奏やスポーツを楽しむように、モノ作りを楽しむ人々 世界に現存する石器時代の遺跡から、石造りの槍や斧と一緒に、骨で作った笛が見つかっている。言葉も楽譜もない時代、笛に開けられた穴は現在の音楽に通じる音階で作られていた。この事実が表しているのは、人間は言葉を生み出す以前から、音楽を楽しんでいたということだ。 また同じ時代の遺跡からは、装飾品ほかの工作物も見つかっている。その中にはまだ目的がわからないものも多いが、モノ作りも音楽と並ぶ最古のリクリエーションだったことは間違いないだろう。 世界各地でモノ作りを楽しみ、作った物を披露しあうイベントが開かれているのをご存知だろうか。その代表的なものは『Maker Faire(メイカーフェア)』と呼ばれ、アメリカの団体からライセンスされて世界200か所以上で開かれている。
Feature Get Creative! Withコロナ時代の広告表現ってどうなる? #2クリエイティブディレクター座談会。 feat. 瀧澤慎一、東畑幸多、原野守弘、藤井亮 Withコロナ時代に「広告表現はどうかわっていくのか?」をテーマに、今の日本を代表する4名のクリエイティブディレクターによる座談会。未曾有の危機を体験した私たちの日常からは、今後消えていくものや生まれていくものがあるだろう。では、映像コンテンツ産業のなかでも、動くお金も大きく、リーチのインパクトも高い、広告(CM)表現においてはどうなるのか?広告の企画そのものを担当するするクリエイティブディレクターのみなさんに、現在感じていることや未来予想図を語っていただいた。 左上)瀧澤慎一|クリエイティブディレクター/CMプランナー|僕とYOU代表、右上)藤井亮|クリエイティブディレクター/映像作家|豪勢スタジオ代表 左下)原
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