9日付のスウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテルは、世界的な金融危機がノーベル財団の資産を直撃しており、危機が長期化すればノーベル賞各賞の賞金額が減額される可能性があると報じた。 同紙によると、ノーベル財団の資産は36億クローナ(約504億円)。資産の運用益などから物理学賞、化学賞、文学賞などの賞金として、それぞれ1000万クローナが支出されるほか、授賞式の際の夕食会費用にも充てられる。 昨年の財団報告では全資産のうち26億クローナが株式などに投資されており、大半を米国で運用。毎年、運用益の一割の再投資が必要だが、金融危機でこの確保が難しければ、賞金額減額も検討されるとの見方を示している。(共同)