県営住宅の空き家の抽籤に予想通り落選する。 そのことによって、このまま住居が見つからずホームレス化する可能性がかなり高くなったことになるが、ホームレスとはいってもどこかに居所を確保しないわけにはいかない。一般には街中のどこかにねぐらを構えることになるが、隣は生活保護拒否・餓死で有名な北九州市であるから、その街中のめぼしいところにはほとんど先客がいて、新参者の入る余地はほとんどない。屋根のある場所は言うに及ばず、ビルの軒下に至るまで既に割拠が終わっている状態だ。 ホームレスが都会に集中するのは、空き缶拾いなど、飢餓水準すれすれでも何でも一時しのぎの稼ぎが期待できるからだが、私は腕力には全くと言っていいほど自信がないので、先客の居住地に割り込むことは望めない。そうなると、町はずれのどこかに、少なくとも雨をしのげそうな場所を見つける必要がある。 そこで、伝統的なホームレスの居所として知られる橋の