まさに「鬼のような大ヒット」といえるだろう。 全国403館で上映され、シネコンのスクリーンを占拠する前代未聞の興行となった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。初週3日間で興行収入は46億円(動員340万人)に達した。興行収入が50億円を超えるような作品は年に十数本程度。それをたった3日で近い数字まで到達することからも歴史的なヒットということがわかる。 そのコンテンツ力とコロナ禍における上映状況から大ヒットの条件は揃っており、予想以上のボリュームになったことはあるが、このヒット自体は想定内だ。それよりも映画関係者が本作の興行に注目していた点がある。それは鬼滅の刃が「定番の映画」になりうるかという点だ。 わずか3日で46億円稼ぐ そもそも2016年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて漫画連載がスタートした『鬼滅の刃』は、2019年4月期のテレビアニメ化により広く一般層への人気に火がついた。従来の
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