投資ファンド募集名目で「必ずもうけさせる」などと偽り、約7000万円を詐取したとして、警視庁捜査2課は19日、詐欺の疑いで、東京都渋谷区広尾、コンピューターソフト会社元社長、林茂道容疑者(49)を逮捕した。容疑を認めている。被害者にはハンバーガーチェーン大手「日本マクドナルド」の原田泳幸会長(58)も含まれていた。 調べでは、林容疑者は、当時アップルコンピュータ日本法人の社長だった原田会長ら2人から投資ファンドの募集名目で現金をだまし取ることを計画。「証券会社から中期国債ファンドの仲介を依頼されている。必ずもうけさせてあげる」などと話し、平成14年5月下旬から6月下旬にかけ、自分の銀行口座に現金計約7000万円を振り込ませて詐取した疑い。 林容疑者は以前、別の会社で国債や株式の取引を担当しており、そのときに得た知識を悪用。集めた金は会社の運転資金や借金返済などに充てたという。