さいたま地検熊谷支部が窃盗と窃盗未遂の罪で起訴した男が、逮捕されるまで書店などでCDやDVDの万引を繰り返し、中古店で換金して約2年間にわたりホテル暮らしを続けていたことが29日、埼玉県警熊谷署の調べで分かった。 男は住所不定、無職、清水努被告(44)。調べに「働く気はなかった。1000万円分くらいは盗んだと思う」と供述しているという。ホテル側は、清水被告がスーツ姿で出入りしていたことなどから、特に不審に思わなかったらしい。 熊谷署によると、清水被告は平成17年1月ごろから埼玉県北部で万引を繰り返し、今年10月25日、CD5枚を万引しようとして警備員に取り押さえられた。逮捕されるまで716日間にわたりJR熊谷駅前のビジネスホテルに泊まり、計約370万円を支払ったという。