晴れた秋の日には廃線めぐり かつて京浜工業地帯には、支線、専用線・引き込み線が縦横に敷かれていた。その多くはすでに廃止・撤去されてしまったが、今もなお、ほんの少しだが、その残滓を見ることができる。しかし、これから紹介する新興線のように、その跡も消えつつあるのも現実である。今回は、京浜東北線の東神奈川駅 - 新子安駅 - 鶴見駅の海側にあった諸々の線を紹介しよう。 森の公園になりつつある新興線 まずは、新興線を紹介しよう。新興線は、鶴見駅 - 東高島駅 - 桜木町駅を結ぶ高島線の支線にあたり、鶴見駅 - 東高島駅間にある新興駅(旧入江駅)から元の新興駅まで結ぶ貨物支線である。 高架橋の上から新興駅(旧入江駅)方面を見る。左が2008年11月3日撮影、右が2009年9月13日撮影 なぜ、こんなにややこしいかというと、入江駅は、1985年に隣の新興駅に併合されたからだ。さらに、新興駅の駅舎は旧入