一斗だるや一升瓶。どっしりしたその入れ物も、日本酒のうまさを引き立てる。電車の中や外出先でひっかけるカップ酒も、厚いガラスのカップ入りだ。そんな日本酒容器に、イメチェンの動きがある。「軽さ」をアピールする容器は、何を狙っているのか。 容器は雪のように真っ白で、陶器のようにも見える。だが、手に取ると、その軽さに驚く。 新潟県湯沢町の白瀧酒造が10月1日に発売した「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」(300ミリリットル)。1990年の発売以来、すっきりした飲み口が支持され、全国販売している銘柄だ。 容器を提案したのは、印刷大手の大日本印刷。実は、ペットボトルだ。 当初、白瀧酒造の高橋晋太郎社長は「ペットボトルは見た目が安っぽく、導入をためらった」と言う。だが、この容器は硬く、見た目の質感もしっかりしている。「いけるかもしれない」と感じた。 最大の魅力は軽さだ。同じ容量の瓶と比べ、1本あたり2