東北大学附属図書館の24か国語ベーシックガイド整備事業 東北大学附属図書館(以下,当館)では,2017年3月に,留学生のための24か国語(中国語の簡体字・繁体字版を含め全25種類)による「図書館ベーシックガイド」(以下,ガイド)を整備した。この整備事業に着手する契機となったのは,「留学生には,(英語を母語とせず,かつ母語以外は不得手という学生がいるため)何でも英語で対応すればいいというものではない」という学習支援委員会での教員からの一言である。学習支援委員会とは,2016年4月に発足した,教員と図書館の協働による学生の総体的学習支援を推進する当館の委員会である。確かに,日本人の間では「英語=世界共通語」という公式がほぼ常識化しており,大学においてもグローバル人材育成というミッションの下に,英語習得が推奨されている。しかしこの発言は,これまで疑うことがあまりなかった英語万能観に対して「一喝」
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