鶏の殺処分にあたる防疫服姿の作業員ら=16日午前9時32分、和歌山県紀の川市、朝日新聞社ヘリから、小杉豊和撮影 和歌山県紀の川市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認された問題で、県は16日午前0時すぎから、この養鶏場で飼育する約12万羽の殺処分を開始した。県職員約120人のほか、県からの災害派遣要請を受けた陸上自衛隊員約100人、紀の川市職員約40人の計約260人が徹夜で作業を続けた。午前10時までに1万羽を処分した。 県によると、この養鶏場は市の山間部にあり、出入りする車両が通る道は1本しかない。23棟の鶏舎を使っている。死んだニワトリ10羽が見つかったのは、7600羽を飼育している入り口から4番目の棟という。県は野鳥から感染した可能性があるとみているが、養鶏場周辺で死んだ野鳥が見つかったという報告はこれまでないという。 県は、殺処分したニワトリを、養鶏場に近い紀の川市の市有地
高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された愛知県新城市の養鶏場では、国の天然記念物に指定されている烏骨鶏(うこっけい)数百羽も飼育されていることがわかった。貴重種と認められているが、鳥インフルが発生した養鶏場のすべての鶏の殺処分を定めた家畜伝染病予防法に基づき、同県は殺処分する。 日本養鶏協会によると、烏骨鶏を飼育している養鶏場は全国でもわずかという。 農林水産省によると、この養鶏場では名古屋コーチンの種鶏などに加え、食用や繁殖用の卵を産ませるために烏骨鶏を飼育している。烏骨鶏は鶏の一種で黒い体色で知られ、1週間に1個程度しか産まない卵は滋養に良いとされ、高値で取引される。文化庁によると、中国から伝わったとされるが、日本に特有の畜養動物として1942年に天然記念物に指定された。 天然記念物は文化財保護法で保護が定められているが、緊急の場合は同法を所管する文化庁長官の許可を得ないままの
長崎県は14日、諫早市有喜町で衰弱した状態で見つかり、鳥インフルエンザの簡易検査で陽性となったハヤブサ1羽について、高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されたと発表した。鳥取大で詳細検査している。 発見場所から半径10キロ圏内の養鶏農家16戸に立ち入り検査したが、異常は見つからなかったことも明らかにした。 また環境省は、長崎市で見つかったオシドリ2羽で、強毒タイプの高病原性鳥インフルエンザ感染が確認されたのを受け、同市内の発見場所付近で野鳥のふん便調査を行うと明らかにした。
感染力の強い高病原性鳥インフルエンザの発生が続く。昨年11月以降、ウイルスに襲われた養鶏場は全国で15カ所。流行を止めるため、養鶏業界からは鶏へのワクチン接種を求める声が強まっている。だが、ワクチンでは発症を抑えられても感染自体は防げず、農林水産省は否定的だ。 「養鶏場の上をウイルスまみれの野鳥が飛んでいる。生きた心地がしない」「すでにパンデミック(大流行)の状況。明日は我が身か」 東京都内で9日開かれた採卵鶏の業者らによる「緊急全国集会」。集まった約130人からはワクチン接種を求める意見が相次いだ。ワクチンを打てば、仮にその後に感染したとしても、鶏からのウイルスの排出量が減り、流行を抑えられると期待する。 家畜伝染病予防法は、鳥インフルが確認された養鶏場のすべての鶏の殺処分を定めている。業者たちは「補償はあっても、一度処分されると販売先に見放され、倒産してしまう」と訴える。 しか
福島県は10日、県立橘高校(福島市)の校舎屋上で衰弱した野鳥のコハクチョウ1羽が見つかり、鳥インフルエンザの簡易検査で陽性反応が出たと発表した。強毒性かどうか北海道大で確定検査する。同校によると、野鳥に触れた生徒や職員はいないという。 県によると、午前、弱っているコハクチョウを同校の職員が見つけた。 同校は屋上を立ち入り禁止にし、県は消石灰をまいて消毒した。県は現場から半径10キロ以内で、鶏100羽以上を飼育する7農場に聞き取り調査し、異常がないか確認する。
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