“ムーミン”の愛称で知られる戦前の電気機関車「EF55」の「さよなら運行」が6日、始まった。午前8時にJR上野駅を出発したEF55の雄姿を見ようと、JR高崎駅には大勢のファンが駆けつけた。 EF55は、昭和11年にデビューした現存するJR最古の電気機関車。高崎線などで活躍し、昭和39年12月で営業運転を終了。61年に動態復元され、イベント列車として人気を集めてきたが、部品調達が難しくなったことなどから、引退が決まった。「さよなら運行」は1月18日まで、臨時電車計13本が高崎線などで運行される。 千葉県船橋市から駆けつけた公務員、薬師丸茂さん(59)は「20年ぶりにみた。時代が変わっていくのを感じて感無量です。ありがとうムーミン」と去りゆく姿を最後まで見守っていた。