JR東日本は、東日本大震災の影響で不通になったJR気仙沼線の一部区間について、軌道を舗装してバス専用道路に改める「バス高速輸送システム(BRT)」の導入を宮城県の沿線自治体に提案する方針を固めた。BRTは鉄道に比べて低コストで再開でき、運行本数の増減がしやすいことから、被災地での運行にふさわしいと判断した。27日の仙台市での関係機関会議で表明する方針。 震災でJR東では7路線が不通となり、震災前の路線に復旧する費用は全体で1000億円程度を見込んでいる。JR東は国土交通省東北運輸局、沿線の市町などと路線ごとの会議で復旧策を話し合っている。 JR東がBRTの検討路線としているのは、気仙沼市や南三陸町などを走る柳津-気仙沼間55・3キロ。同社は国交省の資料などを基に、鉄道▽BRT▽次世代型路面電車(LRT)による復旧を調査。線路を改めて敷くには多額の事業費がかかるため、BRTの導入案を沿線自治