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ブックマーク / blog.tinect.jp (11)

  • 昇給は、できるだけ小刻みに、不平等に行うこと。そうすれば従業員の幸福を長く保てる。

    もしあなたが経営者、もしくはマネジャー、管理職であれば、従業員の幸福度には関心を持たざるをえないだろう。 なぜなら、「幸福な従業員」は、高いパフォーマンスと関係があると、多くのエビデンスが示しているからだ。 幸福度の高い労働者ほど生産性が高いのか?(独立行政法人経済産業研究所) 実験室の中での研究や実世界で得られるエビデンスはいずれも従業員の健康に注意を払うことは企業にとって有益であることを示している。 幸福感は努力を促し、質に影響を及ぼすことなく生産量を拡大し、生産性が向上するようである。一時的な幸福感の上昇や根底にある幸福感の長期的な変化は生産性向上と関連している。 先日の記事においても、幸せな人でなければ、だれかを幸せにはできない、という話が述べられていた。 全くそのとおりであると思う。 “Happy people make happy horse.” 自分自身がまず幸せじゃないと、

    昇給は、できるだけ小刻みに、不平等に行うこと。そうすれば従業員の幸福を長く保てる。
  • チームの成果は「有能な人」ではなく、「最も無能な人」に依存する。

    あるソフト開発のエンジニアと話をした時、 「現場の改善活動」の話になった。 その方が言うには、 「社長の命令で、「やる気のある人」を中心に一生懸命、改善活動をしている。アイデアは現場にたくさんあるので、実行するのに結構忙しいんだけど、なぜか納期や品質が改善された感じがしない。なんでだろう。」 という相談をされた。 そして偶然、ほとんど同時期に、同じ相談を複数の会社から受けた。 「やる気のある人が頑張れば頑張るほど、全体として成果が出ない」という皮肉な状況。 これは何処の企業でも大変良く見られる状況なのだ。 「ザ・ゴール」というを読んだことがあるだろうか。 エリヤフ・ゴールドラット氏という、イスラエルの物理学者が著したもので、「制約条件の理論」について小説形式で解説されている。 非常に面白い、かつ役に立つ知識が収められているので、新社会人必携の書籍と言っても良い。 そして、こののテーマ

    チームの成果は「有能な人」ではなく、「最も無能な人」に依存する。
  • 「知識を手に入れるための知識」がない人にとって、Google検索はあまりにも難しい。

    私はGoogle検索が大好きです。 天文学も、サブカルチャー史も、世界史も、ググれば楽しい情報をざくざく掘り出せます。ただし、そのためには工夫が必要ですが。 Google検索は召喚術で、あなたの詠唱能力が試されている 偉大なグーグルウィザードは、Googleという名の巨大な魔法の杖に絶妙のワードを入力し、森羅万象を明らかにする。 ネットの奥底に眠る鉱脈を掘り当て、ときには女子中学生の精霊を眼前にかき集めてみせる。一方、駆け出しのグーグルユーザーは、ぎこちなくワードを唱え、wikipediayahoo知恵袋を呼び出すのが精いっぱい……。 この2013年のブログ記事を要約すると、「Google検索で良い知識を手に入れるには、検索ワードを工夫する必要がある」というものです。 “Google検索は、ありきたりの検索ワードしか入力しない人には、ありきたりの知識しか見せてくれない。だから、興味深い知

    「知識を手に入れるための知識」がない人にとって、Google検索はあまりにも難しい。
  • 残業を規制すると「できる人」と「できない人」の格差がますます広がる。

    医師の知人に聞いた話だ。 今、電通の過労死事件に端を発した、長時間労働の摘発が、あちこちの業界に波及している。 その一つが病院だ。しかも大手が狙われている。 行政としては、名も無き零細ブラック企業を摘発するよりも、大手の目立つところから、しかも社会的に影響力のある「医師」をターゲットにしたほうが、見せしめ効果があると考えているのだろう。 ただ現実的には、医師の、とくに初期臨床研修医の過重労働は事実である。 勤務医の過重労働:酷使される勤務医の実態と、その解消策 実は、医療業界にも、劣悪な労働環境での勤務を強いられている末端労働者が存在します。それは誰でしょうか。 それは病院に勤務する医師であり、過労死寸前まで酷使されている労働者は勤務医なのです。 過重労働は現場の士気を低下させ、医療サービスの質の低下を招くことは、誰でも予想できる。 過酷な現場を医師に強いれば、結局そのしわ寄せは患者に行く

    残業を規制すると「できる人」と「できない人」の格差がますます広がる。
  • アフリカの村で70万円盗まれたら、いつの間にかあたり一帯がバブルにわいていた。

    こんにちは。日植物燃料株式会社、代表の合田です。 アフリカの呪術師との戦いには辛くも勝利したものの、もちろんアフリカは日の常識が通用するところではありません。 当たり前ではありますが、「郷に入っては郷に従え」という格言通り、私たちは「現地の常識」に従う必要がありました。 今回はそんな話です。 ————– すこし前、東大の研究員の方とモザンビークで共同研究をやっていた時の話です。 ある時、私は急遽日に戻らないといけなくなり、現地で同居していた東大の研究員Tくんに100万円ほどを預けて帰ることになりました。 まとまったお金が必要な時は、現金を手元に置くしかないのです。ちなみに、日円での100万円は現地のお金で4〜5千万円分に相当するほどの大金です。 (モザンビークの集合住宅) 普段はお金を金庫に入れていますが、翌日すぐに使う予定だった100万円だけは、金庫から出してTくんに預けました。

    アフリカの村で70万円盗まれたら、いつの間にかあたり一帯がバブルにわいていた。
  • 「正社員を雇うメリットが小さくなっている」という経営者の話

    先日お会いした経営者の方が、「正社員を雇うメリットが小さくなっている」と言っていた。 詳しく話を聞く。 「少し前までは、積極的に正社員を雇ってたんだけどね、もう正社員って要らないね」 「なぜですか?」 「友達から「社員あんまり要らないよ、正社員じゃなくても、優秀な人が増えたって」って聞いて、試してみたんだよ。」 「どんな具合ですか?」 「具体的には、フリーランス、パートタイマー、リモートワーカー、アルバイト、副業なんかをやる人で、結構優秀な人がすごい増えてるから直接契約すればいいってさ。たしかにそうだった。」 「そうなんですね」 「うん、数年前まではパートタイマーっていうと、単純労働しかできない、ってイメージがあったんだけど、全然そんなことないね。今はデザインや執筆、マーケティングもパートタイマーに任せられるし、開発や営業もフリーランスの人がやってくれるし、バックオフィスはアルバイトで十分

    「正社員を雇うメリットが小さくなっている」という経営者の話
  • 「手が動かせない人」への処方箋

    ところで私は、かつて「手を動かさない人」でした。 仕事にせよ、勉強にせよ、創作にせよ、音楽にせよ、どんなことでも「ごちゃごちゃ考えているより、まずやってみて場数をこなした方がスキルは育つ」というのは、大体の場合で当てはまる普遍的なセオリーであると思います。 ゲーム開発、アプリ開発なんかでも、実績を残している人はみんな「いいからまずやってみろ」って言いますよね。 手を動かすこと、超大事です。手を動かすことによって、課題が生まれ、自信が生まれ、ノウハウが蓄積されていく。頭で考えているだけでは何も始まりません。考えたものは、出力しなくてはいけません。 ところが、世の中には「手を動かさない人」がいます。取り敢えずやってみろ、というアドバイスを受けつつも、なかなか「取り敢えずやってみる」という実施タームに移れない、もしくは移らない人ですね。先日、Books&Appsさん内でもそれについての記事が掲載

    「手が動かせない人」への処方箋
  • 「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話

    この記事を読んで、昔塾講師やら家庭教師やらを掛け持ちしていた頃のことを思い出しました。 AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか? これまでのところ、テストを受験した公立中学校生340人のうち、 約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、 約2割は、基礎的な読解もできていない ことが明らかになってしまった。 以前Books&Appsさんに寄稿させて頂いた記事でも触れたんですが、塾講師を「出来る子をもっと伸ばす」人と「出来ない子をなるべく救い上げる」人に分けたとしたら、私はもっぱら後者でした。 で、私が塾講師をやっていた頃も、「問題文を読解する」という段階で苦戦する子は何人もいました。 手前みそですが、上記記事からの引用です。 塾講師時代、子どもの「勉強わからない」に対処するうちに学んだこと 国語で印象に残っているのは、「そもそも数行以上の文章を、意味を

    「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話
  • 「威張ってはいけない時代」になったなあ。

    今は誰でも書いて発信できる時代になった。誠に喜ばしい。これこそ真の意味で、大衆文化の時代だと思う。 だが、残念ながら「大衆文化」はこれまであまり肯定的な文脈で捉えられることはなかった。大量消費文化と同一視されることが一般的だったからだ。 例えば、ヘブライ大学のユヴァル・ノア・ハラリは現在の支配的な考え方である消費主義について皮肉を言う。 今日では殆どの人が資主義・消費主義の理想を首尾よく体現している。この新しい価値体型も楽園を約束するが、その条件は富める者が強欲であり続け、更にお金を儲けるために時間を使い、一般大衆が自らの渇望と感情にしたい放題にさせ、ますます多くを買うことだ。 これは信奉者が求められたことを実際にやっている、史上最初の宗教だ。 だが引き換えに当に楽園が手に入ると、どうしてわかるのか?それはテレビで見たからだ。*1 発信手段を独占していたマスメディアは企業と結びついて消

    「威張ってはいけない時代」になったなあ。
  • 「面白くない」と感じた感性に自信を持っていい。その作品は、あなたにとって間違いなく面白くないのだ

    タイトルで大体完結しているんですが。 世の中には、「〇〇全然面白くなかったんだけど、これのどこが面白いの?」と悩んでいる人がどうもたくさんいるようで、「どこが面白いの」でぐぐっただけで実に400万件ものページがhitします。ダブルクオーテーションで括って、”どこが面白いの”でぐぐっても16万8000件です(しんざき環境で) ぐぐっただけの話ではなく、SNSだニュースサイトだはてブだといったいろんなページを見て回っても、「〇〇のどこが面白いんだ!」と叫んでいる人は山のようにいます。で、その人にわざわざ面白さを伝えようと頑張ったり、その人を攻撃しにいっちゃう人もたくさんいます。 結論から言いますと、面白さが分からなかった作品について、「これのどこが面白いのか?」と悩むことは時間の無駄です。その人に、「〇〇は××だから面白いんだよ!」と説明することも時間の無駄です。まだその時間を使って、スキタイ

    「面白くない」と感じた感性に自信を持っていい。その作品は、あなたにとって間違いなく面白くないのだ
  • 「手を動かさない人」へのアドバイスは、とても難しい。 | Books&Apps

    先日、メールマガジンを長年運営しているという方にお会いした。 メールマガジンというと古いイメージがあるが、実際にはまだまだ需要はあるとのこと。彼は会社員でありつつ、個人でメールマガジンを運営し、それなりの規模まで育てている。 そんな彼と話したとき、一つ悩ましいことがあると教えてくれた。 「メールマガジンの運営と集客ののコツを教えてくれ、と私のところへ来る人が結構いるんですが……一つ、悩ましい、というか困ったことがありまして。」 「どんな話ですか?無料でノウハウを教えてくれ、とか?」 「いやー、無料で教えるのは別にいいんです……10分、20分、自分のやっていることを伝えるだけですから。私も立ち上げに苦労しましたから、気持は良くわかります。だから「こうすればいい」は簡単に伝えられるんです。」 とてもいい人である。 「お金の話ではないのですね。」 「いやー、別にこれで稼いでるわけじゃないので。読

    「手を動かさない人」へのアドバイスは、とても難しい。 | Books&Apps
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