日本時間11月24日朝、トルコがロシアの爆撃機を撃墜した。イスラム国(IS)をめぐる世界情勢は、これでいっそう混沌としてきた。前回、「空爆でテロは防げない」と僕は書いた。では、どうすればいいのか。この混沌とした世界で、日本はどう立ち向かうべきか。 先日、僕が司会を務める番組「激論!クロスファイア」で「テロ」問題について激論した。出演していただいたのは、森本敏さんと高橋和夫さんだ。森本さんは元防衛大臣であり、安全保障のスペシャリスト。高橋さんは日本一と言ってもいい中東問題のスペシャリストだ。 興味深い話ばかりだった。そのなかでも、とくに驚いた話がいくつかある。たとえば今、中東では、アルカイダとイスラム国が一種の「ブランド競争」をしているということだ。 もともとイスラム国はアルカイダの一部だった。そのなかでも「過激すぎる」と追放された人間たちが作った組織がイスラム国なのだ。 イスラム国には、す