世界の軍事情勢を分析しているスウェーデンの研究機関が年次報告書をまとめ、核保有国による軍拡競争のほか、防衛システムへのAI=人工知能の導入によっても核紛争のリスクが高まるおそれがあると指摘しています。 スウェーデンの「ストックホルム国際平和研究所」は16日、年次報告書をまとめました。 それによりますと、世界の核弾頭の総数は、ことし1月時点の推計で1万2241発と、去年より164発減りました。 ただ、核保有国のうち ▽最も多い5459発のロシアと ▽次に多い5177発のアメリカの2か国だけで全体の9割近くを占めているとしています。 そして ▽3番目に多い600発を保有する中国は、毎年およそ100発と、世界のどの国よりも速いペースで増やしていると分析しています。 また、報告書は、世界全体の核弾頭の3割以上にあたる3912発が配備され、そのうちおよそ2100発は、弾道ミサイルに搭載され短時間で発
