民主党の鳩山代表が衆院選公示後、記者団の質問に立ちながら答える「ぶら下がり取材」を避けている。18日の公示前までは発信を重視し、原則として1日1回の取材に応じてきたが、公示後のぶら下がり取材は地元・北海道入りした22日の1度だけだ。首相就任が現実味を増す中、失言を警戒したためと見られる。 鳩山氏は選挙期間中、テレビ出演には積極的に応じているが、日々の記者団への対応は岡田幹事長に任せている。ぶら下がり取材を避ける理由について、鳩山氏周辺は「多忙なため、考え方の整理がつかないまましゃべってしまう可能性がある」と説明、失言予防であることを示唆した。 これまでも、鳩山氏は外交・安全保障政策を巡って発言が揺れてきた。例えば、日米間で核兵器搭載の米艦船の寄港を黙認する密約を交わしたとされる問題。7月には密約に一定の理解を示す発言をしたのに、約1か月後のテレビ番組で、核の持ち込みを「なくさないといけない