国民新党は17日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、キャンプ・シュワブ(同県名護市)陸上部などへの移設案を同党案として正式決定することを見送った。亀井静香代表は記者会見で「連立を組んでいる社民党との関係を大事にするのが国民新党の立場だ」と語り、移設案を取りまとめていない社民党への配慮をにじませた。 シュワブ陸上案は、シュワブ基地内にヘリコプター発着が可能な1500メートル規模の滑走路を新設し、普天間基地の部隊を移動させるとしている。このほか、米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合案も検討中で、普天間基地のヘリ部隊を移転させるという。 米領グアムへの移設を第1候補としていた社民党は17日、党沖縄基地問題対策プロジェクトチームで移設案の取りまとめ作業を続けた。 一方、移設先を検討する政府・与党の沖縄基地問題検討委員会は同日夕、会合を開いたが、大半を今月10、11両日に実