翌日は黒石市内の非常に古い旅館に泊まる。全体に昭和40年代のまま時間が停止しているような宿だった。 近くの和食屋で夕飯をとっていると、ビールのつまみに出された枝豆がびっくりするくらいおいしい。一皿追加し、主人に尋ねると青森特産の「毛豆」という種類で、今が旬だという。確かに、全体にうっすら茶色い産毛が生えている。 欲しければ朝5時半から開かれる朝市で売っているから買って帰ったらどうか、というのだが、5時半!...。人気があるからすぐに無くなっちゃうという。さすがにそれはきついかな...と思っていたら、ちょうど5時過ぎに目が覚めた。好都合なことに市は宿の隣の農協だ。行ってみると結構な盛況で、昨夜の和食屋の主人もいる。枝豆の大きな束が100円、いや、すべて100円均一で売っていた。 この日は津軽半島の西岸の七里長浜で一日石拾いをする。この一帯は錦石と呼ばれる色とりどりのジャスパー、メノウ、珪化木
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