この本の主人公は、小学5年生(途中で6年生に進級)の春夫さん。 本書は、彼が周りの大人たちと対話しながら、日常身の回りの事物の中に理科的知識を探っていくという、一種の学習読み物です。 その冒頭に置かれたのは「鉄一瓩〔キロ〕と木一瓩」という微笑ましい文章。 春夫さんは国民学校初等科五年生で、理科が大好きです。 学校の往復やお散歩の時よく自然観察をしてゐますから、 ときどき面白い質問をお父さんや兄さんに持出します。どう してもわからない時には学校の先生にお尋ねいたします。 先生は春夫さんには大へん感心していらっしゃいます。 或日学校の運動場で遊んでゐる時、一人のお友達が突然 春夫さんに向つて 「鉄一瓩と木一瓩とどちらが重いと思ふ?」 と尋ねました。春夫さんは、 「君は変は事を云ふんだね。鉄も木もどちらも重さが一瓩 なのに、どちらが重いといふのは変じゃないか。同じ重さだよ。」 と云ひますと、その
化石採集と聞いて、どんな様子を思い浮かべるだろうか。山中の、露出したガケのようなところで、体を斜めにへばりつかせてツルハシで発掘するようなイメージだと思う、誰しも。 が、聞いたところによると、私も以前近くに住んで慣れ親しんだ「多摩川」、その川に化石採集できる場所があるという。 そういうの大好き。鉱石が近所の川で採れるとか、そういう話大好き。 化石が、がぜんリアルに迫ってきた。うおーもう行くしかない! (乙幡 啓子) 靴に一番悩む 「聞いたところによると」というのは、友人の仕事仲間からの話である。彼曰く、 「露出してるんすよ!露出」 とのこと。何だそりゃ。しかし静かに興奮している感じが伝わり、ますます興味が出てきた。 が、彼がサッと書いて手渡してくれた地図がすごかった。
日原鉱床と天祖山鉱床の位置 奥多摩工業と石灰採掘の歴史は、『多摩誌』の該当箇所をそのまま「more」に引用した。 京浜工事事務所の編纂した『多摩誌』はweb上で検索でき、全文が読むことが出来る。 3.2.2 奥多摩の石灰工業 建設省京浜工事事務所『多摩誌』 奥多摩町には古くからある製材工場(9工場,86人)のほかに,近年は電機部品等の工場も多くなってきたが(約20工場,350人),やはり最大の事業所は日原で石灰石を採掘する奥多摩工業であり,その関連企業である. 奥多摩工業は従業員数約300人で,日原に3個所の鉱山があり,いずれも氷川駅に運ばれて選鉱し,セメント工場や製鉄所へ出荷されているが,青梅市上成木にも梅ヶ平鉱山があり,瑞穂町富士山に化工場がある.また,奥多摩町倉沢に奥多摩化工があって,生石灰の生産を行っている. 奥多摩工業は,1927年に浅野セメントが買収していた日原の山林133町2
中川浩一の南武、青梅、五日市線の歴史 (首都圏の鉄道史2) (南武、青梅、五日市線の歴史過程 鉄道ピクトリアル 1992/12) 1 石灰石輸送が主目的な青梅鉄道 2 改軌、電化で青梅電気鉄道となる 3 石灰石輸送に期待した五日市鉄道 4 砂利輸送を目的に南武鉄道は発足 5 青梅、五日市両鉄道も砂利輸送に対応 6 設立難航、工事租製の奥多摩電気鉄道 7 浅野系地方鉄道の合同は不成立 8 買収後の48年間を概観する 9 付表 青梅鉄道初代委員長 指田茂十郎(1842-1902) 指田家は代々玉川上水の管理を委託された家で、茂十郎は地域のリーダーとして活躍。 明治初年、玉川上水の舟での水運を許可されるものの、すぐ取り消された。 そこで鉄道敷設を思い立ち、沿線内の賛否が分かれる中、同郷の下田伊佐衛門と協力して青梅鉄道会社設立に尽力した。 (青梅鉄道関係資料 羽村市) JR東日本に属する南武、青梅
東京炭鉱前のバス停から歩いて10分ほど。 岩蔵の大岩です。 「でかいなあ」 高さは10㍍以上。 写真の右の方へは、まだせり上がってます。 ここが立川断層の始まり。 地殻変動で盛り上がったんです。 2万年から約1万2000年前の間。 武蔵野台地側、つまり東からせり上がって帯状に断層をつくった。 断層は多摩川を越えて日野市落川まで続いてます。 左に見える赤いのはリュックサック。 しょった人が先の方を見に行ってるんです。 右の方は岩と地面の境になっていて急斜面です。 しばらく周囲を探検します。 なにやら計測器が設置してある。 「地下断層挙動の直接監視」と書いてある。 行っているのは独立行政法人の産業技術総合研究所(経済産業省)。 「立川断層の細かな動きを東西・南北・上下の動きを1/1000㍉メータ−の精度で常時計測してます」 穴を掘って60度の角度に変位計を差し込み、ズレを監視してるんだ。 この
先月に『コクリコ坂から』を見てきました。感想を書くのが遅れましたが、作品全体とても強烈な昭和ノスタルジーを感じて、ぎりぎり、昭和51年に生まれた(1976年)私にも懐かしさを伴うものでした。私の年齢ですと、黒電話や家にあったテレビのチャンネルを回す(または物理的に外せる)など、まだ昭和な雰囲気の余韻を味わえていたのではないかと思います。 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』が「団塊ジュニアが、子供時代を過ごした昭和への郷愁」だとしたら、『コクリコ坂から』は、「団塊世代が、学生時代を過ごした昭和への郷愁」を強く感じました。物語の舞台は東京オリンピックの頃なので、私が生まれる以前の時代で、どちらかと言えば、私の親(団塊世代)が見ると、よりノスタルジックに作品を楽しめるのかもしれません。宮崎吾郎監督は1967年生まれとのことで、私よりもさらに昭和の空気を吸われている方です
今、関西電力大飯原発にのびる断層が「活断層では」と注目を集めていますが、実は!活断層は結構身近なところにもある。というわけで、筆者のジモト・多摩をつらぬく活断層「立川断層帯」を自転車で見てきました。 10倍若い!?立川断層帯 東京多摩地域を北西―南東方向に走る立川断層帯は、最後に活動したのが約1.3~2万年前。大飯原発で問題となっている断層が動いたのが約12~13万年とみられていますから、立川断層は単純に比べれば「10倍若い」、ということになるでしょうか。 多摩地域を北西―南東方向に横切る立川断層帯 ※政府地震調査研究推進本部のサイトから引用 しかも立川断層の活動周期は1~1.5万年とされていますから、いつ再びズレてもおかしくない。しかもその際には震源付近では震度6強の揺れが発生すると予測されています。30年以内に地震が起こる確率は0.5~2%。地震が起これば、筆者が住む小金井も震度6前
私、まったくの歴史オンチなのですが、最近、日本の近現代史に興味が出てきて、少しずつですが、歴史書やその時代を舞台にした小説などを読んでいます。そして、時すでに遅し、なのかもしれませんが、すでに亡くなってしまった祖父祖母がどんな思いであの時代を生きたのか、思いを馳せる日々です。。。 そこで、ぜひみなさんに教えていただきたいのですが、満州事変あたりから戦後の東京裁判あたりまでの歴史を知る上で、おススメの映画を教えてください。1本の映画で戦前から戦後までを網羅している必要はなく、日中戦争だけ、真珠湾攻撃だけを描いているものでもちろんOKです。たとえば、イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」のような映画です。日本映画でも海外の作品でもOKです。できれば、普通にレンタルできる作品、アマゾンなどで購入できる作品だとありがたいです。 歴史オンチな私にぜひお教えください。どうぞよろしくお願いします。
小惑星2012 DA14の通過を上から(黄道面北方向から)見た様子。表示時刻は日本時間。画像クリックで動画(wmvファイル)再生。横から見た様子の動画/小惑星から地球を見た視点での動画(ステラナビゲータで作成。以下同) 東京から見た小惑星の動き。クリックで拡大 星座を背景にした5分おきの動き(東京と福岡)。3つの円は明るい恒星との接近(下記参照)。 小惑星2012 DA14が2月16日4時24分ごろ(日本時間)、地表から27700km(地球の直径およそ2個分)の距離まで最接近する。これは、静止衛星の軌道までの距離(地表から約36000km)よりも近いところだ。秒速7.8kmというスピードで地球のそばを南から北方向へかすめていくが、衝突の心配はない。 2012年2月にスペインで発見されたこの小惑星は、368日周期の地球に近い軌道を持つ。1年ごとに訪れる接近の中でも今回はとりわけその距離が近く
(要 旨) 2011年東北沖地震はプレート境界断層の浅部で50mにも及ぶ大規模な断層すべりが発生し、その結果壊滅的津波を引き起こしました。なぜそのような大規模なすべりが起こり得たのかを理解するため、地球深部探査船「ちきゅう」による「東北地方太平洋沖地震調査掘削」が2012年4月1日から5月24日の54日間に宮城県牡鹿半島東方沖220kmの海域で実施されました。海底下約820mのプレート境界断層試料の採取や孔内温度観測システムの設置など、この掘削航海で得られた成果をご紹介いたします。
昨年夏(2012.08.08)の取材記事です。 【2020.6月の山本先生のご指摘により海底地すべりではありませんでした。続報をご参照ください。2020.7.8】 http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51996763.html 館山から南房総へ向かう国道127号線バイパスの左側に真新しい切り土面を発見しました。遠くから見ても妙な地層模様をしているのが分かります。 瞬間的にno.357「大規模海底地すべり地層 by maeda」の記事を思い出したものです。これは現地まで行かずばなるまい・・・ということで時間のあるときに寄ってみました。 近づくに従って、わくわくしてくるから不思議なものであります。 やはり海底の大規模地すべり地層でした。 見事な地層模様です。 海底でダイナミックに滑っている地層群を目の前で見ているような錯覚を覚えます。
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