スターリングエンジンは1816年にロバート・スターリングにより実用化されました。 当時は蒸気機関に代わる画期的なエンジンとして注目されたものの、その後発明された、パワフルで扱いやすいガソリン・ディーゼルエンジンなどの内燃機関が主力となり、長い間忘れ去られた存在となっていました。 その忘れ去られていたスターリングエンジンが、昨今、再注目されるようになってきたキッカケの一つとなったのが低温度差スターリングエンジンの出現だと言えます。 低温度差スターリングエンジンの開発の歴史はクロアチアのザグレフ大学のコリン教授が1983年に行ったデモンストレーションから始まりました。 パワーピストンの代わりにゴム製のダイヤフラム(薄い膜)を使用したこのモデルは、温度差100℃で力強く作動し、温度差が20℃になるまで動き続きました。 この画期的なデモンストレーションにより、スターリングエンジンの持つ可能性が多く