フランスの希代の美食家であるブリア・サヴァランは「ふだん何を食べているのか言ってごらんなさい、そしてあなたがどんな人だか言ってみせましょう」といったそうだ。これは、「ドン・キホーテ」の有名な一文「君の友人を教えなさい、そうすれば君がどういう人間か言ってみせよう」をもじったものであるが、示唆に富んだ文である。その人が何を食べるか(もっと正確に言えば、何を食べないか)によって、その人の育ちや信仰、文化的・民族的背景など様々なことを知ることが出来る。 同様に、口コミもそれを書いた人について多くを物語る。ここで試しに、以下に挙げた食べログの口コミを読んで頂きたい。 バラのクリームにたっぷりのフランボワーズをマカロンとともに。ルバーブのアクセント。コレめっちゃカワイイ(*^_^*) 一目ぼれです☆ バラにフランボワーズにマカロンにピンクときたら、女子にはたまらない~! ちょっと高めの価格設定やけど、
岩波ジュニア新書の『パスタでたどるイタリア史』を読んだ。 パスタでたどるイタリア史 (岩波ジュニア新書)posted with AZlink at 2012.11.29池上 俊一 岩波書店 売り上げランキング: 20840 Amazon.co.jp で詳細を見る 著者は池上俊一さん。ブロフィール欄を見ると、ご専門は西洋中世・ルネサンス史で東大教授とある。さぞ華やかな人生を歩んでこられたのだろうと想像していたら本書のあとがきは次のように結ばれる: 生まれてこの方、浮き浮きと心が華やぐことなどほとんどない、低調な人生を歩んで来た気もするが、日本全体、いや世界全体が重苦しい雰囲気に包まれた最近は、一層、物憂い気分である。 どうだろう。このネガティブなグルーブ感がなんとも言えない。こういう感じ好きです。 そして、この部分は次の文章で締めくくられる: 本書を書き上げた今、読者の皆さんに、そして自分自
→紀伊國屋書店で購入 いままでいちばんおいしかったコメは、フィリピン南部ミンダナオ島ダバオ市街地から少し内陸に入ったカリナンで食べた陸稲の赤米ジャバニカだ。日本人が普通に食べる白米ジャパニカより粒が大きく、香りとともにじっくり味わうことができた。1985年に調査のために下宿していた家の奥さんは、市場でちょっと変わったものがあると、買ってきて食べさせてくれた。たくさんの種類の地場もののコメやイモ、野菜があることがわかった。タイのバンコクのスーパーマーケットに行っても、いろいろなコメがあることに驚かされる。ジャスミンライス(香り米)として世界的に有名になった輸出用とは違い、人びとが食生活を楽しむためのコメがあるのだ。 本書では、ただたんに人びとから豊かな食生活を奪っただけではなく、「コメの品種改良の歴史にひそむ、「科学的征服」の野望」が語られている。裏表紙には、つぎのような本書の概略がある。「
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