先進交通の分野で「MaaS」という言葉が話題になっている。自動車業界で語られることが多いが、鉄道とも深い関係がある。「利用者主体の移動サービス」の実現のために、鉄道こそ重要な基軸になるからだ。「ドアtoドア」のサービスを提供するために、鉄道はどうあるべきか。 2018年、日本の先進交通分野で頻出した言葉が「MaaS(Mobility as a Service)」だ。報道などを追うと、シェアカーや自動運転など、自動車業界で語られることが多かった。しかし鉄道とも無関係ではない。むしろ鉄道が重要な基軸になると考えられる。 JR東日本は「MaaS」という言葉を使わなかった 16年11月、JR東日本は「技術革新中長期ビジョン」を策定した。ここでは第一に「安全・安心」を掲げており、さすがと思わせるけれども、2番目に挙げられた項目が「サービス&マーケティング」で、次のように記されている。 バス・タクシー
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