西尾作品初の アニメ化だからこそ 監督・スタッフ選びは慎重にした 西尾維新という作家のスタンスやベクトルそのものをアニメ化したい、という確固たる思いから立ち上がった〝西尾維新アニメプロジェクト〟。発起人の一人であり、第1弾『化物語』からプロデューサーを務める岩上敦宏氏に、本プロジェクトにかける思いや、新作『偽物語』『傷物語』の見どころについて聞いた。 取材●月岡普貴子 写真●鰐部春雄 『化物語』監督は新房氏を おいて 他にいないと思った —— 初めて西尾作品を読んだときの印象は? 最初に読んだのは〈戯言〉シリーズなんですが、本当に面白いと思いましたし、なんというか「本物だ」という感じがしました。それですぐに、当時西尾維新さんの(講談社の)担当編集者だった太田克史さん(現・星海社副社長)に「アニメに興味はありませんか?」と話をしに行きました。しかも飛び込みで。 —— 講談社ノベルスで