ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (22)

  • 気候危機の伝え方は間違っていた? 気温目標ではダメと新提案

    大西洋に沈みゆく米ノースカロライナ州の海辺の家。このバリアー島(岸に平行な細長い島)は、米東海岸で海面上昇が最も速く進む場所のひとつ。(PHOTOGRAPH BY JAHI CHIKWENDIU, THE WASHINGTON POST/GETTY IMAGES) これまで数十年にわたり、環境保護論者たちは、気候変動を抑制し、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃以下に抑えるために思い切った行動をとるよう、政府や企業、個人に求めてきた。 しかし今、一部の気候専門家は、これとは異なる目標を立てるべきだと主張している。それは、気温の上限の代わりに海面上昇の上限を設定し、場所に応じて「約60センチかそれよりやや高い程度」と定めることだ。 「海面上昇は、直接的かつ目に見えて悪化を続けているため、気候変動の影響を人々が理解しやすいのです」と、米政府の元環境専門家で、2023年4月に米外交誌

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    wkatu 2024/06/12
  • 解説:ウクライナ情勢、分断と対立を生んだロシアとの根深い歴史

    2014年、モスクワの圧力を受けたウクライナ政府が欧州連合との関係強化の合意を断念したことにより、キエフのマイダン(独立広場)は騒乱の渦に巻き込まれた。ウクライナの西側への接近に反対するロシアは、隣国に侵攻する構えを見せている。(PHOTOGRAPH BY JEFF J. MITCHELL, GETTY IMAGES) ロシアによるウクライナ侵攻の脅威が連日報道されているが、両国の対立は昨今に始まったわけではない。長く複雑にからみあったその歴史を振り返れば、今日の対立の舞台がどのようにできあがったかが見えてくる。 両国の歴史は、1000年以上前にバイキングが現在のウクライナの首都キエフを中心に築いたスラブ系の大国、キエフ公国の時代に遡る。ウクライナロシアも起源は同じ国だった。(参考記事:「バイキング、知られざるその壮大な歴史」) 西暦988年、キエフ公国のノヴゴロド公ウラジーミル1世がギ

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    wkatu 2022/02/26
  • コロナ感染で人格が変わる? 脳研究でわかってきたこと

    フォトジャーナリストのジャラル・シャムサザラン氏は、アルツハイマー病と闘う父の姿を記録した。写真は、母が父に、ここは父自身が若い頃に建てた家なのだと教えているところ。神経科学者らは、新型コロナ後遺症の症状の一部がアルツハイマー病などの神経変性疾患の症状と似ている点に注目している。(PHOTOGRAPH BY JALAL SHAMSAZARAN, NVP IMAGES) 2020年の前半、新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加していた米ニューヨーク市で、尊敬される救急医ローナ・ブリーン氏が自死した。49歳だった彼女は、ニューヨーク長老派アレン病院の医長を務めており、聡明で、精力的で、有能な人物と評価されていた。精神疾患の病歴はなかったが、新型コロナに感染したことで状況は一変した。 ブリーン氏は同年3月18日に発症し、10日間の闘病を経て仕事に復帰した。しかし家族は心配していた。氏が混乱し、

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    wkatu 2022/01/10
  • 日陰もない 格差社会の現実

    ロサンゼルスの工業地区バーノンの敷地に立つ1の木。この辺りの地表面温度は、緑の多い地区と比べて8℃以上高くなることがある。住民は100人程度だが、約5万人がこの地区に通勤している。(PHOTOGRAPH BY ELLIOT ROSS) 陽光が降り注ぐロサンゼルスでは、低所得者の住宅地は樹木が少なく、厳しい暑さにさらされている。それは都市計画と人種差別的な政策の負の遺産だ。 日陰のありがたさに初めて気づいた日のことを、ミゲル・バルガスははっきりと覚えている。 中学生だった彼は、雑草の生えたサッカー場で往復ダッシュのトレーニングをしていた。サッカー場は、米国カリフォルニア州のハンティントン・パークという町にあった。ロサンゼルスの高層ビル群のすぐ南にあり、線路や高圧線の通る小さな町だ。炎天下で頑張り過ぎた彼は、熱中症になってしまった。 視界がぼやけ、心臓がどきどきした。彼はもうろうとしながら、

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    wkatu 2021/07/01
  • 9000年前に女性ハンター、「男は狩り、女は採集」覆す発見

    9000年前の南米アンデス山脈における狩りの様子を描いた想像画。この時代の墓を分析したところ埋葬されたハンターが女性だったことは考古学者たちを驚かせた。(MATTHEW VERDOLIVO, UC DAVIS IET ACADEMIC TECHNOLOGY SERVICES) 2018年のある日。米カリフォルニア大学デービス校の考古学者ランダル・ハース氏の研究チームは、ペルーのアンデス山脈で発掘された約9000年前の墓の周りに集まった。墓の中には成人のものと思われる骨とともに、多種多様で見事な狩猟用の石器があった。大きな獲物を倒し、その皮をはぐ作業までの道具がそろっていた。 「彼はきっと優れたハンターで、集団の中でとても重要な人物だったにちがいない」。当時、ハース氏とチームのメンバーたちはそう考えていた。 だが、その後の分析によって意外な事実が明らかになった。石器のそばで見つかった人骨は、

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    wkatu 2020/11/11
  • 「魔女狩り」観光で潤う街、悲劇を正しく伝えているか

    米マサチューセッツ州セイラム市、魔女のコスチュームを身に付け、「ホーンテッド・ハプニングス・グランド・パレード」に参加する地元の人々。2018年。(PHOTOGRAPH BY JOSEPH PREZIOSO, AFP/GETTY IMAGES) 欧米が魔女パニックに陥ってから数世紀。今や魔女は、驚くべき力を持つ、美化された、ハロウィンの飾りとして生まれ変わった。映画テレビには、すっかり愛されキャラとなった魔女が登場することもある。 だが、魔女は現実に生きた人々だ。彼女たちの物語は、米マサチューセッツ州のセイラムや「スペインのセイラム」と呼ばれるスガラムルディなど、魔女ゆかりの地において観光資源となっている。 しかし、その物語は正確に語られているとは限らない。世界では今も、魔術に関連する女性への迫害が横行しているという。そんな中、私たちは過去に魔女狩りで亡くなった人々をどう記憶すべきか、魔

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    wkatu 2020/10/30
  • ダムがなくなり川に魚が戻ってきた、米国の例

    米国メーン州のミルブルック川を遡上するニシン科の魚、エールワイフ。春になると産卵のためにハイランド湖をめざす。(Photograph by Brian Skerry) 6月初旬、私はシュノーケルを身に付け、米国メーン州の森を流れるミルブルック川の冷たい水中を漂っていた。銀色の美しい魚たちが私の体にぶつかってくる。ポートランドの市街地から10キロと離れていないこの川では、ニシン科の魚エールワイフがハイランド湖へ遡上する18キロの旅の途中だ。 体長25センチほどのエールワイフは、側面に硬いうろこをもつことから「ソーベリー(のこぎり腹)」とも呼ばれる。彼らは海で4年ほど過ごした後、生まれた場所へと戻る。今、川にある滝の下に集まっているこのエールワイフたちは、ハイランド湖までの残り約5キロメートルを上っていくために、次の雨で川の水量が増すのを待っているところだ。

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    wkatu 2020/09/06
  • 手洗いの大切さ、発見したが報われなかった不遇の天才医師

    ドイツの医院で医師たちが手術前に手を洗う。手洗いは、19世紀後半になるまで一般的ではなかった。(PHOTOGRAPH BY JOKER, DAVID AUSSERHOFER/ULLSTEIN BILD/GETTY) インフルエンザや新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ最も効果的な方法のひとつは、手を洗うことだ。これに異論を唱える人はほとんどいないだろう。米疾病対策センター(CDC)は、せっけんを使って20秒間手を洗い、流水ですすぐよう推奨している。(参考記事:「新型コロナウイルスに感染するとこうなる」) だがこうしたアドバイスは、いつの時代も常識だったわけではない。19世紀においては、むしろ非常識ですらあった。 1840年代のヨーロッパでは、子どもを産んだばかりの母親が、産褥(さんじょく)熱と呼ばれる病気で亡くなるケースが多かった。最良の医療を受けられた女性たちでさえ、そうだった。ハンガリー

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    wkatu 2020/03/12
  • 天然ガス、CO2排出量の削減効果低い

    天然ガス掘削装置が点在する米ワイオミング州の風景。最新の研究によると、石炭の代わりに天然ガスを多く 発電に使用しても、温室効果ガス排出量の減少効果はあまりないという。 Photograph by Joel Sartore / National Geographic 最新の研究によると、発電のためのエネルギーを石炭から天然ガスへ転換してもアメリカの温室効果ガス排出量を大きく減少させることはできず、むしろわずかに増加させるおそれもある。その原因のひとつは、再生可能な無炭素エネルギーの使用の妨げになるためだという。 近年天然ガスの使用拡大によって、アメリカの二酸化炭素排出量は減少してきていると広く評価されている。 しかし今回発表された研究で、2013年から2055年に天然ガスを使用することで削減できる電力部門の累積排出量 はたった9%にすぎないことが分かり、この程度の減少では気候変動に有意な効果

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    wkatu 2019/12/18
  • 食卓からバナナが消える? 新パナマ病が南米へ

    カリブ海に浮かぶフランス領グアドループのプランテーションのバナナ。2018年4月10日に撮影。米国で販売されている黄色いバナナはほぼ1種類だが、ある病気によってそれが危機に瀕している。(PHOTOGRAPH BY HELENE VALENZUELA, AFP/GETTY IMAGES) アジアやアフリカのバナナ農園で猛威を振るっている病気が、予防措置がとられてきたにもかかわらず、とうとう南米に上陸した。 8月15日、コロンビアで農業を管轄する政府機関ICAは、検体検査の結果、「トロピカルレース4」(TR4)型パナマ病が同国のバナナ農園で検出されたことを確認した。この発表とともに、国家非常事態宣言が出された。 この病気が確認されたということは、料源および輸出品としてのバナナに壊滅的な被害が出る可能性があるということだ。TR4は、フザリウムという菌がバナナの木に感染して起きる病気。感染した土

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    wkatu 2019/08/25
  • アマゾン森林火災、原因は「過剰な伐採」と専門家

    NASAがとらえたアマゾンの森林火災による煙の衛星画像(Photograph by NASA Earth Observatory, Lauren Dauphin, using MODIS data from NASA EOSDIS/LANCE and GIBS/Worldview and VIIRS data from NASA EOSDIS/LANCE and GIBS/Worldview, and the Suomi National Polar-orbiting Partnership) 南米アマゾンの熱帯雨林で起きている大規模な森林火災は、非常に激しく延焼中で、近隣の都市は、厚い煙に覆われている。 ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は2019年、過去最高となる7万2843件の火災を報告した、と複数の報道機関が報じている。そのうちの9000件を超える火災が、この1週間で発生した。 火

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    wkatu 2019/08/24
    『手っ取り早く開拓するために、森を焼き払うことも少なくない。アマゾンの森林火災は、大半がこのように人間が火をつけ、その後制御不能に陥ったもの』
  • 不気味でずるい?ハイエナの6つの誤解を解く

    ケニアのマサイマラ国立保護区で、巣の近くにいるブチハイエナ。ハイエナの親たちは、他の肉動物よりも多くの時間を子供たちとの遊びに費やす。(PHOTOGRAPH BY FRANS LANTING, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 賢くて愛情に溢れ、霊長類にも匹敵する複雑な社会をつくる、アフリカで最も成功している肉動物。 ジャングルの王、ライオンと思われるだろうか? 違う。ハイエナだ。 ハイエナは長らく、頭が鈍く、不気味に笑う、大漢の腐肉動物と誤解されてきた。「イメージ戦略が大失敗しています」と、タンザニアのンゴロンゴロクレーターでブチハイエナを研究する、ドイツ、ライプニッツ野生動物研究所のアルジュン・ディール氏は言う。 「ハイエナの研究をしていると言うとみんな、えー気持ち悪い、なんで? という生理的嫌悪感を示すんです」 そうなるのは、ハイエナが文学作品や民話の影響で

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    wkatu 2019/08/12
  • 農業の毒性が48倍に、『沈黙の春』再び? 研究

    巣の外のミツバチ。最新の研究によると、米国の農業はミツバチなどの昆虫にとって、過去25年で毒性が48倍近くになったという。(PHOTOGRAPH BY DIETER TELEMANS/PANOS PICTURES/REDUX) ミツバチをはじめとする昆虫にとって、米国の農業環境は25年前に比べて48倍も毒性が高いとする研究成果が、学術誌「PLOS One」に8月6日付けで掲載された。最大の原因は、いわゆるネオニコチノイド系殺虫剤が広く使用されていることだという。 毒性の大幅な上昇は、ハチ、チョウ、鳥などの花粉媒介者たちが急減したタイミングと一致していると話すのは、論文の共著者で、環境保護団体「フレンズ・オブ・ジ・アースUS」の上級科学者ケンドラ・クライン氏だ。 「第2の『沈黙の春』です。ネオニコチノイドは新たなDDTのようなものですが、ハチに対してはDDTの1000倍も有毒です」。クライン

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    wkatu 2019/08/09
  • 27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    米メイン州オーガスタのケネベック郡上位裁判所に連行されるクリストファー・ナイト。彼は森の中にひとりで暮らし、所有者が不在の別荘で盗みを繰り返していた。(PHOTOGRAPH BY ANDY MOLLOY, KENNEBEC JOURNAL, AP) 1986年、20歳のクリストファー・ナイトは、米マサチューセッツ州の自宅から車でメイン州へ向かい、そのまま森の中へと姿を消した。彼は深い森の奥にテントを張って暮らし、近隣の別荘から盗んだものをべて生き延びた。30年近く、他人と会話をすることはなかったが、最後は障害者用のサマーキャンプ場に盗みに入ったところを逮捕された。 人は何をきっかけに世捨て人となるのだろうか。ナイトはただ単に、孤独を好む反社会的な人間だったのだろうか。それとも彼の行動のどこかに、我々が学ぶべき教訓があるのだろうか。「ナショナル ジオグラフィック」誌にも寄稿しているジャーナ

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    wkatu 2018/12/25
  • 空港反対から始まったフランスの実験的生活共同体 写真16点

    「人がどんなところに住んでいるのかを見るのが好きです。リビングルームはどんな感じか、台所はどんなにおいがするのか。その人たちと話をして、何を考えているのかを聞きたいと思っています」。写真家のケビン・ファイナート氏は、自身の撮影アプローチについてそう語る。 社会学者でもあったファイナート氏は、サブカルチャーに深い関心を持っている。同氏は2016年、フランス西部の村ノートル・ダム・デ・ランドのはずれに暮らす活動家集団を取材した。面積16平方キロほどのこの土地は「ZAD」(フランス語で「守るべき土地」という意味の言葉の頭文字をとったもの)と呼ばれ、300人ほどいる活動家はザディストと呼ばれている。 ファーウェスト共同体に住むグレゴリオ。ここには、4~10人から成る小さな共同体が50以上あり、占拠地のなかで分散して生活している。(PHOTOGRAPH BY KEVIN FAINGNAERT)

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    wkatu 2018/06/25
  • トランスジェンダー「救急外来で嫌な思い」、調査

    最新の調査で、70%のトランスジェンダーと性同一性障害者が医療の現場で深刻な差別を受けたことがあると回答した。(PHOTOGRAPH BY ANNA SCHROLL, FOTOGLORIA/LUZ/REDUX) 病院の救急外来に駆け込むような状況になれば、誰であっても精神的に弱くなるものだが、トランスジェンダー(生物学的な性と自認する性が一致しない人)の心の負担はさらに大きい。トランスジェンダー特有の健康問題を知らない医療スタッフが多いために、患者は偏見のない満足な治療を受けられるのかという不安に駆られるのだ。 その結果が、トランスジェンダーの健康に関する憂慮すべき統計となって表れている。 「見世物にされた」体験 現在、米国人のおよそ0.6~0.7%がトランスジェンダーを自認している。彼らが病気に罹患する確率や死亡率は、全人口と比較して異常に高い。その理由のひとつとなっているのが、救急医療

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    wkatu 2018/04/02
  • ナショジオは人種差別的だった、米版編集長が声明

    1916年に、ナショナル ジオグラフィックの全ページを割いて特集されたオーストラリアの記事には、先住民は「未開人」で「全人類の中で最も知能が低い人々」と書かれていた。(PHOTOGRAPHS BY C.P. SCOTT (男性); H.E. GREGORY (女性); NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE (2点とも)) 1930年11月2日、アフリカのエチオピアで催された皇帝ハイレ・セラシエ1世の戴冠式に、ナショナル ジオグラフィック誌は記者と写真家を派遣した。 トランペットに振り香炉、司祭に槍を持った戦士たち。絢爛豪華な式典の様子は、83枚の写真とともに1万4000語の記事となって誌に掲載された。 だが、もし1930年に黒人男性のための同様の儀式が、エチオピアではなく米国で開かれていたとしたら、記事になることはまずなかっただろう。さらに言えば、もしハイレ・セラシエ

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    wkatu 2018/04/01
  • 第5回 世界の主流は「薬物の非犯罪化」

    では、覚せい剤の乱用が他の違法薬物と比べて高水準で推移し、なかなか減らない。検挙者ではなく、逮捕されていない乱用者を含んだ統計はないが(把握できていないのだから当然だ)、乱用者の数はおそらく数十万人におよぶのではないかという見積もりもある。違法ではないアルコールについては、明らかにそれでは済まないだろう。 治療のことを書いた後で、では、治療をしなければどうなるのか、という点に触れておきたい。薬物依存という病気の転帰(行き着く先)は、知っておいた方がいいと思うのだ。 「やっぱり依存症の人たちの死亡率はすごく高いです。中でも死因として、アルコールの場合には死因のトップ2は肝硬変と心不全です。3番目は自殺なんですね。他の薬物の場合は、アルコールほど体はボロボロにならないんですけど、やっぱり一番多いのは、事故だか自殺だかよくわからないパターン。もちろん自殺も多いですよ。他のメンタルヘルスの問題

    第5回 世界の主流は「薬物の非犯罪化」
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    wkatu 2017/05/11
    『ポルトガルでは若者たちの薬物使用が、結構深刻だった…そこで、さまざまな科学的な知見を集め…薬物について、少量の所持や使用は非犯罪化した…合法化ではなくて、非犯罪化』懲罰好きな日本では難しいかねえ…
  • なぜブルキニは禁止でビキニは良いのか

    米国ハワイ州ホノルルのワイキキビーチで、女性たちがサーフボードの前に立っている。1938年の『ナショナル ジオグラフィック』誌に掲載された写真。日に焼けた脚をあらわにしている姿がとても現代的だ。この数十年前には、女性たちはビーチでもストッキングをはいていたと思われる。(PHOTOGRAPH BY RICHARD HEWITT STEWART, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) ビーチに繰り出したいフランスのイスラム教徒の女性たちには、つらい夏だったことだろう。 全身を覆うイスラム教徒の女性用の水着ブルキニの着用を禁止する条例に対し、フランスの最高裁にあたる国務院が違憲とする裁定を下したにもかかわらず、複数の自治体が依然として罰金を科している。 一部で指摘されているように、ブルキニはフード付きのウェットスーツと大差ない。つまり、ブルキニをめぐる見解の相違は、ブルキニ

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    wkatu 2016/09/06
  • エボラ特集3:「伝統の埋葬」が蔓延を助長した

    西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱。その火に油を注いだのは、死者の埋葬にまつわる伝統儀式にあったとされる。何が妨げになったのか、対策はとられたのか、現地で取材した。5回シリーズの第3回。 ■第1回 シエラレオネはなぜ無防備だった? ■第2回 秘密集団を止められるのは首長だけ ■第4回 「エボラ孤児」1万人の行方 シエラレオネの首都フリータウンにあるアブドゥル・カビアさんの自宅で、生後1日の女児の遺体を引き取る作業員と、悲しみにくれる遺族。政府は、エボラウイルスの汚染地区で死亡者が出た場合は全て潜在的なエボラ感染者として扱い、適切な安全措置をとって埋葬するよう義務付けている。(Photograph by Pete Muller, Prime for National Geographic) 2014年6月、エボラ出血熱で死亡したギニア人の妊婦をめぐって諍いが持ち上がった。 宇宙服のような白

    エボラ特集3:「伝統の埋葬」が蔓延を助長した
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    wkatu 2015/02/20