クレーン車(下)が登校する児童たちをはねた現場=栃木県鹿沼市で2011年4月18日午前9時55分、本社ヘリから小林努撮影 栃木県鹿沼市で登校中の小学生の列にクレーン車が突っ込み児童6人が死亡した事故で、元運転手の柴田将人受刑者(28)と母親、元勤務先の3者の賠償責任を認めて遺族11人に計約1億2500万円を支払うよう命じた宇都宮地裁判決について、母親の弁護士は4日、控訴しないことを明らかにした。 【クレーン車暴走事故を写真特集で】母にも賠償責任 宇都宮地裁判決 母親は弁護士を通じ、「地裁の判断に従うべきだと考えた。自分が(控訴して)争うことは遺族の方々の心情をさらに傷つけることになる」とのコメントを発表した。 判決について、遺族側は「刑事裁判で問えなかった母親の責任を認めてもらえた」と評価しており、控訴しない見通し。元運転手と元勤務先はまだ態度を明らかにしていない。【加藤佑輔】