沖縄は、41年前の15日、本土に復帰しましたが、代表的な国語辞典、「広辞苑」には、実は長い間、沖縄のことばは多く載せられていませんでした。 復帰からおよそ10年後に、大幅に取り入れられるようになりましたが、当時の編集者の1人は、今も沖縄と本土の溝は埋まっていないと感じています。 広辞苑は、多くの学術書で知られる東京の「岩波書店」が昭和30年に出版した日本の代表的な国語辞典で、およそ24万語が掲載されています。 これまでに6回、改訂されていますが、当初、沖縄のことばは限られていました。 例えば復帰から4年がたった昭和51年の改訂版でも、「沖縄」という単語で検索すると、「泡盛」や「三線」など126でした。 「琉球」など、別の単語でも検索すれば、増える可能性はありますが、多くはありません。 復帰後、徐々に増えますが、平成3年に出版された「第4版」の会議で、沖縄のことばの扱いを巡って議論になったと