アフリカ大陸の54の国と地域が加盟するAU=アフリカ連合は、アフリカ域内の紛争やテロに対処するために、来年1月に大規模な緊急部隊を発足させるのに向けた初めての軍事演習を南アフリカで行っています。 この発足に向けた初めての軍事演習が今月19日から、南アフリカの北ケープ州で実施されていて、域内20か国から合わせておよそ5000人の要員が、どのように協力して武装勢力などと戦うのか作戦を確認し合っていました。 アフリカでは武力紛争やイスラム過激派組織によるテロが絶えず、アフリカ連合としては、「アフリカ待機軍」を発足させることで、フランスなど旧宗主国や国連による介入ではなく、みずからの手で紛争の解決を図りたいというねらいがあります。 一方で、「アフリカ待機軍」は、部隊を移動させるための輸送機など緊急対応に必要な装備が不足し予算も十分でないなど、課題も多く指摘されています。