PTA会費を毎月の給料から天引きするのをやめ、これまで納めた会費を返してほしい――。鹿児島市内の県立高校に勤める現職教諭がこうした対応を求める訴訟を起こした。その相手は上司である校長だ。教育現場を舞台にした異例の法廷闘争。鹿児島県内有数の進学校でいったい何があったのか。【宮城裕也】 PTA会費毎月230円、給料から天引き 「これは任意という名の強制。拒否されることを想定せず、教員に自己負担を強いるのが当たり前となっています。そんな教育現場の状況に一石を投じたいのです」。40代の男性教諭は、2023年7月に校長とPTA会長を相手に提訴した理由をこう強調した。 訴状などによると、…