※本文は全て無料で読めます。 はじめに小3の国語の授業。先生が「分からない言葉に出会ったらすぐ辞典で調べる習慣をつけましょう」と言ったのを覚えている。なるほどと思った。 高校の英語の授業。先生が「電子辞書より紙の辞書で調べた単語の方が忘れにくい」と言ったのを覚えている。それはどうだろうと思った。 三島由紀夫は辞書を何度も通読していたらしい。知らない単語を調べるためではなく、語彙を増やすための積極的な辞書の活用。曰く、小説家になるためには辞書を読み込むことが大事なのだそうだ。 僕はというと、最後に紙の辞書を開いたのがいつだったか思い出せない。電子辞書も電池が切れたまま長らく触っていない。ネットの検索機能がそれらに取って代わってしまったからである。 ミシマのように先手を打って貪欲に語彙力をつける運用こそできないが、スマホによって、知らない言葉へのアクセスは専用の図書やデバイスが必要だった時代よ
