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ブックマーク / ascii.jp (27)

  • 材料工学から情報工学への挑戦、さくらのパラレルキャリア研究者 (1/4)

    さくらインターネット研究所 研究員の熊谷将也氏は、大学院で無機材料工学を学び、現在は理化学研究所 革新知能統合研究センター(理研AIPセンター)の客員研究員としても研究活動を行う「パラレルキャリア(=複業)」の研究者だ。さくらインターネットへの入社時に、パラレルキャリアで働きたいと自ら申し出たのだという。 「材料工学」と「情報工学」という2つの領域を横断する学際的研究アプローチから、これまでになかった視点や創発のきっかけを生み出したいと語る熊谷氏。だが、2領域の研究テーマを追いかけるうえでは「葛藤もあった」と語る。そうした葛藤を乗り越え、いまどんなことを考えているのだろうか。 「パラレルキャリアの研究者」は想定外の働き方だった 熊谷氏は、2017年4月にさくらインターネット入社、同年6月にさくらインターネット研究所の配属となり、同時に理研AIPセンター 分子情報科学チーム(チームリーダー:

    材料工学から情報工学への挑戦、さくらのパラレルキャリア研究者 (1/4)
    y_uuki
    y_uuki 2020/05/18
    「知の探索」を地でいく熊谷さんの研究アプローチ。
  • さくらインターネット研究所の松本直人氏が語る災害対応と通信技術の可能性 (1/3)

    2011年の東日大震災を契機に、さまざまな形で模索が進んでいる「災害×IT」の分野。長らく災害対応と通信技術の可能性について研究しているさくらインターネット研究所の松直人氏に、3・11当時の活動を振り返ってもらうとともに、この9年で実現できたこと、昨年10月の台風19号(Hagibis)のときの情報共有について聞いてみた。(以下、敬称略 インタビュアー アスキー編集部 大谷イビサ) 3・11の前日が石狩データセンターの起工式だった 大谷:ご無沙汰しております。松さんはさくらインターネット研究所の創業メンバーなんですよね。 松:はい。研究所が開所した当時から携わっていますが、一貫しているのは3~5年先の技術にフォーカスするということです。だから、3~5年前にやっていたのは高密度なスーパーコンピュータをデータセンターにどうやって置くかとか、センサーのデータをいかに人が理解しやすい形に変

    さくらインターネット研究所の松本直人氏が語る災害対応と通信技術の可能性 (1/3)
    y_uuki
    y_uuki 2020/03/11
  • さくらのレンタルサーバが15周年 次はコンテナベースの新サービス? (1/3)

    さくらインターネットの主力サービスである「さくらのレンタルサーバ」が開始から15年を迎えた。同社の田中邦裕社長とレンタルサーバー担当の後藤正浩氏に、激動の15年の振り返りと次世代レンタルサーバーについて聞いた。(以下、敬称略 インタビュアー アスキー編集部 大谷イビサ) 創業事業がピークアウト 専用サーバー屋になるという選択もあった 大谷:まずは、さくらのレンタルサーバの始まりについて教えてください。田中さんもいろいろなところでお話していますが、さくらインターネットの創業事業ですよね。 田中:はい。第一世代と言われているさくらのレンタルサーバは、私が高専時代に作ったもので、コーディングも私がやっていました。当時は全部手動だったので、FreeBSDのサーバーにApacheを入れて、お客様の申し込みがあったら、ユーザーを追加して、申込書や請求書を印刷し、郵送するみたいな感じでとにかくアナログだ

    さくらのレンタルサーバが15周年 次はコンテナベースの新サービス? (1/3)
    y_uuki
    y_uuki 2020/02/26
    コンテナベースの次世代レンサバの話もでている!
  • 「みんなジョブズにだまされている」? エッジ/フォグの進化が必然である理由 (1/2)

    さくらインターネット研究所では、10年後の未来を見据えた研究ビジョンとして「超個体型データセンター(Superorganism Data Center)」のコンセプトを掲げている。各研究員がそれぞれの専門領域からこの世界に向けてアプローチする中で、分散システム(エッジ/フォグコンピューティング)領域の研究を進めるのが上級研究員の菊地俊介氏だ。 さまざまな業界におけるIoT活用や5Gサービス開始の動きもあり、市場ではさまざまなエッジコンピューティングのソリューションが出始めている。しかし菊地氏は、現在実用化されているエッジコンピューティングと超個体型データセンターの世界の間には「まだまだ大きなギャップがある」と指摘する。“理想の世界”を実現するためには、これから何が必要なのだろうか。 エッジとフォグの大きな違いは“タテ構造/ヨコのつながり” 菊地氏は早稲田大学大学院 理工学研究科 電子・情報

    「みんなジョブズにだまされている」? エッジ/フォグの進化が必然である理由 (1/2)
    y_uuki
    y_uuki 2020/02/19
  • 衛星データを民主化するTellus、さくらインターネットから見た舞台裏 (1/3)

    衛星データをオープン&フリーで利用できる「Tellus(テルース)」。経済産業省とタッグを組んでプロジェクトに取り組むさくらインターネットにとって、プロジェクトはどんなものだったのだろうか? さくらインターネットの田中邦裕社長、Tellusプロジェクトの城戸彩乃氏、オウンドメディア「宙畑」編集長の中村 友弥氏に話を聞いた。(インタビュアー アスキー編集部 大谷イビサ 以下、敬称略) 斬新とも言える官公庁案件、われわれしかできないという自負があった 大谷:まずは田中さんにTellusプロジェクトに関わったきっかけを教えてもらいたいと思います。 田中:きっかけは弊社フェローの小笠原です。政府が衛星データをもっと活用してほしい、そもそも衛星データが重要であることを知ってほしいと考えていることを知ったことですね。今まで「衛星データは特別なもの」という印象が強すぎて、開発者やビジネスプランニングする

    衛星データを民主化するTellus、さくらインターネットから見た舞台裏 (1/3)
    y_uuki
    y_uuki 2020/01/15
    はじめて知る話も多くておもしろかった。
  • 研究員たちが考える、さくらインターネット研究所「これから」の10年 (1/3)

    2019年10月29日 08時00分更新 文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp 写真● 曽根田元 提供: さくらインターネット 今年7月に設立10周年を迎えたさくらインターネット研究所。前編記事では研究所所長の鷲北賢氏らに、同社内における研究所の位置付けや、これまで10年間の歩みを振り返ってもらった。 鷲北氏は「これからの10年間」を展望する中で、よりアカデミックな(学術研究的な)アプローチを強化すべく2017年ごろから新たな研究員を数多く迎え入れたこと、今後の10年間を見据えた研究ビジョンとして「超個体型データセンター」というコンセプトを掲げたことを紹介した。 それでは、さくらインターネット研究所は「これからの10年」をどのように歩もうとしているのか。また「超個体型データセンター」とはどんな未来像なのか。今回の後編記事では、新しい研究所メンバーである松亮介氏、坪内佑樹氏、宮下剛輔

    研究員たちが考える、さくらインターネット研究所「これから」の10年 (1/3)
    y_uuki
    y_uuki 2019/10/29
    超個体型データセンターのコンセプトと、コンセプトが決まった背景を中心にインタビューしていただきました!
  • ASCII.jp:設立10周年、さくらインターネット研究所の「これまで」の歩み (1/2)|中の人が語るさくらインターネット

    2019年7月、さくらインターネット研究所が設立10周年を迎えた。インターネット技術に関する研究開発を行う組織として活動し、これまでは「さくらのVPS」「さくらのクラウド」といった新サービスの開発にも技術面から大きく貢献してきた。そして10周年を迎えた現在、新たな活動フェーズへと移行し始めているという。 今回の前編記事ではまず、2009年の設立時から研究所所長を務めてきた鷲北賢氏、同じく設立時からの研究所メンバーである大久保修一氏に、研究所設立のきっかけやミッション、これまで果たしてきた役割などを聞いた。 「自分が面白いと思うテーマにどしどし取り組んでいく」がモットー 鷲北氏は1998年にエス・アール・エスに入社し、さくらインターネットへの合併を経て、通算で勤務21年目となる。これまで技術部部長や取締役CTOなどを務めてきたが、2009年の研究所設立に際して所長に任命され、現在も所長として

    ASCII.jp:設立10周年、さくらインターネット研究所の「これまで」の歩み (1/2)|中の人が語るさくらインターネット
    y_uuki
    y_uuki 2019/08/20
    僕も初めて知った話がいろいろでてる
  • 約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡

    2018年9月6日に北海道を襲った震災により、停電状態に陥ったさくらインターネットの石狩データセンターに対し、9月8日ようやく電力供給が再開された。想定を超えた約60時間を非常用電源設備で乗り切り、インフラ事業者としての矜持を見せた石狩データセンターの「奇跡」について、改めてきちんと説明していきたいと思う。 卓越したオペレーション能力で「想定外」を「想定内」に 2011年11月に開設された石狩データセンターは、数多くのサーバーを収容するさくらインターネットの基幹データセンターになる。開設当時はソーシャルゲームの普及でサーバーの需要がうなぎ登りだったほか、環境に配慮したエコなデータセンターが求められていた。こうしたニーズに対応する石狩データセンターは、寒冷地のメリットを活かした外気冷却と東京ドーム1個分に相当する広大な敷地を用いたスケーラビリティが大きな売りだった。私も開設時と増設時で2回ほ

    約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡
    y_uuki
    y_uuki 2018/09/10
  • ASCII.jp:AWSをやめたDropbox、自社DCに移行した背景とメリットを語る

    2018年8月30日、クラウドストレージサービス「Dropbox」を展開するDropbox Japanは、グローバルのストレージインフラやネットワークについての説明会を実施。AWSにあったシステムを自社データセンターに移した背景やそのメリットなどをDropbox Japanの保坂大輔氏が説明した。 エクサバイトに向け加速度に増え続ける超巨大システム Dropboxを支えるテクノロジーについて説明した保坂氏は、まずDropboxのサービスのスケール感について説明した。Dropboxが展開されている国は現在180以上で、登録ユーザー数も5億人以上になる。このうち1100万におよぶ有料ユーザーの80%以上はDropboxを業務で利用しており、個人向けサービスのイメージからは脱却しつつある。実際、日でも関西大学やアディダスなどが万単位のアカウント数で運用しているという。 顧客データも1エクサバイ

    ASCII.jp:AWSをやめたDropbox、自社DCに移行した背景とメリットを語る
    y_uuki
    y_uuki 2018/09/01
  • メールを重視する一休.comがSendGridの障害から学んだこと

    5月29日、構造計画研究所は同社が国内で販売代理店を務める「SendGrid」のイベント「Send with Confidence」を開催。米SendGridのプロフェッショナルが語った前半に引き続いて行なわれた後半では、ホテル・レストランの予約サイトである一休.comのしばやん氏がSendGridの大障害から得た教訓を披露した。 AWSへの全面移行を機にSendGridを導入した一休.com Webサービスとしては老舗となる一休.comは、「こころに贅沢させよう。」を掲げ、厳選したホテル・レストランを専門に扱う予約サイト。そんな一休.comにとってメール送信は「非常に重要」だという。たとえば、一休.com側からの予約完了メールの送信が失敗すると、ユーザーが予約できてないものだと思い、重複予約が発生してしまう。「メールが素早くきちんと届くことはサービスの生命線」としばやん氏は語る。 一休.

    メールを重視する一休.comがSendGridの障害から学んだこと
  • Webサービスの先達はてなが語る、戦い続けるためのインフラ設計 (1/2)

    2018年3月30日、大阪で開催された「さくらのインフラで作る巨大システム」のイベント後半に登壇したはてなの渡辺起氏は、さくらインターネット採用の背景やサービスの使い分け、さくらとの役割分担について講演。その後、さくらインターネット、ALiNKインターネット、はてなの3社でトークセッションが繰り広げられた。 数多くの内部システム、寿命の長いWebサービス 2001年創業とWebサービス企業としてはすでにベテランと言えるはてな。「人力検索はてな」や「はてなブログ」「はてなブックマーク」などのWebサービス、「Mackerel」などの監視サービスでおなじみだが、こうしたサービスのノウハウを活かした他社との共同開発も増えており、今も数多くのサービスを手がけている。 はてなの特徴として、サービスが多く寿命が長いこと。「内部で使われるシステムの数は、ひょっとしたらエンジニアの数より多いのではないか」

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    y_uuki
    y_uuki 2018/06/18
  • クラウド時代になぜ物理?メルカリ、はてながさくらの専用サーバを語る

    3月23日、さくらインターネットは「さくらインターネット プレゼンツ メルカリ×はてなの夕べ~巨大サービスを支えるインフラ事情を語りつくす~」を開催。クラウド時代における物理サーバーをテーマにセッションやパネルを繰り広げた。 クラウドの特性を取り込んだ最新の専用サーバーサービス クラウド全盛となった昨今、物理サーバーはなにかとレガシー扱いされがちだ。クラウドのように迅速にサーバーを調達するのも難しいし、障害も物理的な故障に直結してしまう。しかし、物理サーバーだからこそ実現できることもあるはずだし、実際その良さを理解して使っているユーザーも多い。そんなユーザーの生の声を聞き、物理サーバーの使いどころを再確認しようというのが、今回のイベントの趣旨になる。 冒頭、「クラウドノーマルの時代に物理サーバーを選択する意義」というタイトルで講演を行なったのが、さくらインターネットの加藤直人氏。加藤氏は同

    クラウド時代になぜ物理?メルカリ、はてながさくらの専用サーバを語る
    y_uuki
    y_uuki 2017/11/15
  • Go言語のメモリ管理

    ソフトウェアにとってメモリは不可欠です。 実行する命令も、メモリにロードしなければ実行できません。 ソースコードに書かれた定数値も、いったんメモリにロードしないと使えません。 関数を呼び出すにも、スタックと呼ばれるメモリ領域が必要です。 スタック以外に、ヒープと呼ばれるメモリ領域が必要なこともあります。 今回は、Go言語のプログラマーが作成するプログラムの下で、どのようにメモリが管理され利用されるかを探ります。 Go言語のメモリ管理というとガベージコレクターの話を思い起こすかもしれませんが、ガベージコレクターについては連載では取り上げません。 メモリ確保の旅 コンピューターに接続されている物理的なメモリチップが、どのような過程を経てプログラムで使われるのか、順番に見ていきましょう。 (1): カーネル 最近のオペレーティングシステムでは複数のプロセスを同時に実行できます。 それらのプロセ

    Go言語のメモリ管理
  • Go言語とコンテナ

    長かった連載も今回が最終回です。 この連載では、プログラムがコンピュータ上で動くときに何が起きているのかを、Go言語のコードを通して覗いてきました。 今回は、その締めくくりとして、コンテナについて紹介します。 現在広く利用されているコンテナ技術であるDockerのコアは、Go言語製のlibcontainerというライブラリです。 このライブラリを使って自作のコンテナを仕立ててみます。 今回の原稿にあたっては、仮想化周りでsyohexさんに細かく指摘をいただきました。ありがとうございました。 仮想化 コンテナの話に入る前に、コンテナと目的がよく似た技術である仮想化について説明します。 仮想化は、コンテナよりも先に広く使われるようになった技術ですが、 歴史的にさまざまなソリューションがあり、どのような仕組みか、どのようなメリットがあるか、どのような制約があるか、どこにフォーカスするかで分類の

    Go言語とコンテナ
  • 仮想メモリーを支えるもうひとつのキャッシュ TLB (1/3)

    仮想アドレスと物理アドレスを変換する Address Translationの基 前回はメモリーの階層構造と同様に、複数段階のキャッシュ構成があることを説明した。今回はちょっと見方を変えた話をしたい。まず、キャッシュという形でCPU内部に搭載されている、別のメモリーについて触れよう。 ご存知の通り、1次キャッシュは通常「ハーバード・アーキテクチャー」と呼ばれる構造に基づき、命令用とデータ用がそれぞれ別に用意される。詳細は後述するが、2次キャッシュや最近では3次キャッシュを搭載するプロセッサーも多くなった。ただ、これらはいずれも「プログラムそのもの、およびプログラムの実行時に利用されるデータ」である。 「ではそれ以外に何かあるのか?」と言われると、これが結構ある。一番多く利用されるのが「TLB」(Translation Lookaside Buffer)と言われるものだ。これは「仮想記憶」

    仮想メモリーを支えるもうひとつのキャッシュ TLB (1/3)
  • カヤックでのAurora移行は「今のところいいことしかない」

    11月2日に開催されたJAWS-UG横浜Rebootにおいて、RDS for MySQLからAuroraへの移行についてLTを披露したのが、面白法人カヤックの藤原俊一郎さん。Auroraの移行により、RDS for MySQLのたまにデータが詰まる問題やリードレプリカの難点が解消されたという。 マルチAZのMySQLがたまにつまる、リードレプリカの暖気がつらい ゲームや広告、Webサービスなど、ともかくバズるモノを作るのが得意な面白法人カヤック。古都鎌倉に社を構えていることでも知られているが、最近は支社として“ヨコハマ展望台”オフィスができたこともあり、今回のJAWS-UG横浜の登壇につながったようだ。そんなカヤックの藤原俊一郎さんがLTで披露したのは、ソーシャルゲーム「ぼくらの甲子園」でのAurora移行話だ。 2014年9月にリリースされたぼくらの甲子園はプラットフォームとしてAWS

    カヤックでのAurora移行は「今のところいいことしかない」
  • Goで覗くシステムプログラミングの世界

    プログラミングの勉強にあたってよく言われるのは、「流行に左右されるような技術の尻を追いかけるよりも、土台となる技術を身につけることが大切」ということです。 例えば、ウェブブラウザで動くJavaScriptを書くときは、流行しているライブラリの書き方を暗記するよりも、 ブラウザがどのようにCSSHTMLを解釈してスクリーンに文字や絵を描き出していく(レンダリングしていく)のかを理解することが大切です。 さもないと、ライブラリの流行が変わるだけで勉強したスキルが失われてしまいかねません。 データベースでも同じことがいえます。SQLの文法を学ぶことよりも、データベースがどのようにスケジューリングを行い、 どのようにデータを探索していくのかを学ぶほうが、パフォーマンス・チューニングのコツなどもひらめきやすくなるでしょう 1 。 「土台となる技術を身につける」を、もう少しちゃんと言い換えれば、「今

    Goで覗くシステムプログラミングの世界
  • さらば自社サーバールーム!pixiv、白河データセンターに移る (2/2)

    自作サーバーにこだわる同社がデータセンターに移設した理由は? このように、ひたすら自社サーバー・自社運用にこだわってきたピクシブだが、2009年末、いよいよ“年貢の納め時”が来た。キャパシティ的にサーバーの増設が難しくなったのだ。店氏は「当初5台だったけど、200台くらいに増え、人が入れなくなった。冷房でオフィスも寒くなりすぎたし、なにより光ファイバーの増設が限界になった。(FTTHを収容する)局舎も処理能力がいっぱいになってしまった」と語る。また、片桐氏の懸念はやや異なっており、「誰かが間違って、サーバーを壊しちゃうんじゃないかという心配の方が大きかった。犬(チョビ)もいたし(笑)」だという。 おりしもpixivの収益が安定したタイミングで、オフィスの引っ越しとインフラのデータセンターへの移設を決定したという経緯だ。「自社サーバーのpixivというブランドもあったけど、それはいったん捨

    さらば自社サーバールーム!pixiv、白河データセンターに移る (2/2)
  • CPUとメモリーの速度差を埋めるキャッシュの基礎知識 (1/3)

    CPUの高速化についていけないメモリーの速度 今回からはちょっと趣を変えて、「キャッシュ」の話である。キャッシュの目的は「レイテンシの遮蔽」にある。といきなり大上段に構えても話が通じないので、昔話から始めよう。 初期のPCの場合、図1のようにCPUとメモリーが直結(厳密に言えばメモリーコントローラーを介する)されていた。初期というのは、おおむねi386ないし互換チップセットが利用されていた頃までの話である。 この頃は、CPUの速度が速くても30MHz程度。対するメモリーチップの速度は100ns(10MHz)~80ns(12.5MHz)程度。たまに70ns品(≒14.3MHz)や60ns(≒16.7MHz)品が高値で販売されるという、ある意味のどかな時代であった。 もちろん、これでもCPUの速度には追いついていないが、例えば2~4ウェイ・インターリーブでアクセスすれば、40~50MHz相当で

    CPUとメモリーの速度差を埋めるキャッシュの基礎知識 (1/3)
  • 人気レシピを食べながらクックパッドのAWS導入の話を聞いた

    9月3日、アマゾン データ サービス ジャパン(以下、ADS)は、クックパッドAWSAmazon Web Services)導入事例の説明会を開催した。クックパッドの人気レシピをアマゾンの社員堂「a2z」で味わいながら、AWSを採用した理由やクラウド上のサービス開発について話を聞くことができた。 「チョコを作る人の気持ちを考えたら……」 20~30代の女性の8~9割が利用するという国内最大のレシピサイトであるクックパッド。月間利用者数4400万人、170万品を超えるレシピを誇り、グローバル展開を進めている。9月からは、主要出版社13社と提携し、月額360円で雑誌やレシピレシピが見放題となる「プロのレシピ」もスタートさせた。 こうした同社のサービスを支えるのが、AWSになる。2010年当時、月間2000万の利用者、120万以上のレシピ数にまで拡大していたクックパッドは、検証を行ない

    人気レシピを食べながらクックパッドのAWS導入の話を聞いた
    y_uuki
    y_uuki 2014/09/04