東京都心のオフィス空室率が3年8カ月ぶりに需給均衡の目安とされる5%を突破した。大阪、名古屋も空室率が上昇しており、不況による事務所の縮小などの動きが広がっている。 不動産仲介の三鬼商事が12日、発表した2月末時点の都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は前月末より、0.67ポイント上昇の5.60%。港区は6.71%、新宿区は6.71%と6%を超えた。 都心5区の空室率は06年10月に3%を切ってから、08年上旬までは2%台で推移していた。上昇は同年2月からで、今月で13カ月連続。 大阪地区は前月比0.50ポイント上昇の7.46%、名古屋地区は0.86ポイント上昇の9.62%で、4年9カ月ぶりに9%を超えた。