鹿児島県の伊藤祐一郎知事は2日、議会を開かずに専決処分を繰り返している同県阿久根市の竹原信一市長に対し、地方自治法に基づく是正勧告をした。竹原市長が市議から請求された臨時議会の開催に応じないためで、速やかに開くよう文書で是正を求めた。同県が市町村に対し、是正勧告を出すのは初めて。伊藤知事は記者会見で「首長は法律を守らなければいけない立場。知事が是正勧告を出すのは異例で、竹原市長はその重さを十分に理解してほしい」と話した。 市議会は臨時議会の招集を求めていたが、同法上の期限となる6月28日までに竹原市長は応じなかったことから、勧告に踏み切った。2日午前、県の担当者が阿久根市役所に出向き、総務課長に勧告文書を手渡した。 同法では「自治事務が法令に違反していると認めるとき、または著しく適正を欠き、かつ明らかに公益を害していると認めるとき」に都道府県知事が是正勧告できるよう定めている。ただ、従