総務省、農林水産省、文部科学省……。次々と明るみに出る霞が関官僚による接待問題や疑惑。最も目を引いたのが、山田真貴子前内閣広報官(60)が菅義偉首相の長男が勤める会社から、1人7万4000円超の接待を受けていた問題だろう。実はこの金額、3人家族の1カ月の平均的な食費とほぼ同じ額なのだ。新型コロナウイルスの感染拡大で、国民は外食を控えるなど我慢を強いられているのに、なぜ官僚は庶民感覚とかけ離れてしまうのか。 「『3人家族の1カ月の食費はいくらですか?』って、山田さんに聞こうと思っていたんです。そうしたら、その日に内閣広報官をお辞めになってしまって」。そう語るのは立憲民主党の辻元清美副代表(60)である。3月1日の衆院予算委員会。質問に立った辻元さんは山田氏への質問を用意していたが、当人が辞表を提出し、かなわなかったというのだ。山田氏といえば、放送事業会社の東北新社から1人7万4203円に上る