■ さかなクンを育てた両親の独特すぎる教育法 魚のことなら種類から生態、食べ方まで何でも知っていて、ハコフグの帽子をかぶったキャラクターでお馴染みのさかなクン。明るい人柄でお茶の間の人気者だ。彼のこれまでの人生を描いた映画『さかなのこ』が9月1日より上映されている。 さかなクンの父で囲碁棋士の宮沢吾朗九段 さかなクンの役を女優・のんが演じていることが話題となっているが、キャスティング以上に観客の関心をよんでいるのが、さかなクンの両親の独特すぎる教育法だ。とくに小学校から高校まで、ずっと魚のことにしか興味を示さず、全く勉強をしなかったさかなクンに対して、叱ることもせず、むしろ応援して背中を押し続けた母親のエピソードには心温まるものがある。 映画の原作となった自伝的エッセイ『さかなクンの一魚一会』(講談社 青い鳥文庫)のなかで紹介されていたエピソードを挙げてみよう。 さかなクンは魚のことで頭が