「観覧車が絆を強めてくれた」-。上原昌栄さん(86)=沖縄県宜野湾市=と親族は2000年4月末、開業したばかりの北谷町美浜の商業施設「カーニバルパーク・ミハマ」を訪れ、初めて観覧車に乗った。県内唯一の観覧車を背に、記念写真に納まる姿が本紙に掲載された。あれから22年。北谷町の「ランドマーク」が撤去されると知った上原さん。当時の様子を再現しようと思い出の場所を再び訪れた。(中部報道部・砂川孫優) 「うわー、だいぶ工事が進んでいるねー」。開業以降、多くの県民に愛されてきた観覧車。解体工事が進む現地を訪れたのは昌栄さんと妻の洋子さん(82)、娘の名嘉眞ひろみさん(60)。孫の宮城利奈さん(34)と安里美希さん(32)、宮里すみれさん(24)の6人。 先月29日、本紙が観覧車に関する記事を掲載。開業当時のにぎわいを伝える様子に昌栄さんたちの集合写真が載った。記事を読んだ宮城さんが、親族の思い出を再