大阪府知事が、私人である私設秘書を使って、図書館の利用実態をVTRに撮影させていたという。これは図書館の自由に関する宣言に反し、基本的人権にかかわる問題ではないかと思う。 問題になっている国際児童文学館の効率性が問題なら、あくまでもその問題だけで問いつめるべきであって、利用者を隠し撮りで撮影することは言語道断ではないだろうか。 テレビにいっぱい出て、改革派を自称し、激しい言葉を投げかければ、権力者が何をやってもいいんだ、という感覚、それに拍手喝采を送る感覚、おそろしい。 〈追記〉日本の図書館の自由に関する宣言は、公的な法律でも何でもない。しかし戦中、戦前、日本の警察は図書館の閲覧記録や書店での販売記録などから、苛烈な思想弾圧を行った。そのことの教訓から、当時としては世界で最も先進的な利用者保護を唱った宣言をまとめ、図書館職員たちの規範として浸透させてきた。 個人情報保護法という悪法があるが
![9/6 大阪府知事私設秘書が図書館利用者を隠し撮り - きょうも歩く](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e8971ac45a631c668cc321820e3525803cecc918/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fkurokawashigeru.air-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)