企業が設立している健康保険組合の財政が厳しいとお聞きになったことがある方は多いでしょう。 毎月給料から差し引かれる健康保険料は、上昇の一途をたどってきました。それでも赤字の健康保険組合は多く、そしてコロナがこの問題を加速させました。 多くの企業が健康保険組合を維持してきていましたが、どうやら限界が近づいて来たようです。 今回は、多くの労働者が加入する健康保険組合の状況を確認し、今後の方向性について考察してみたいと思います。 健康保険組合の8割が赤字予算 拠出金の状況 健康保険料率 所見 健康保険組合の8割が赤字予算 健康保険組合の連合組織である健康保険組合連合会(健保連)が2021年度の健康保険組合の予算推計を発表しました。 健保連は全国の1,389(2020年4月1日現在)の健康保険組合で構成され、被保険者とその家族を合わせると、全国民のおよそ4分の1に当たる約3000万人が加入していま
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