昼食をとるタイミングを逃していらついている人にとって、これは完璧な口実になるかもしれない。いつもなら我慢強い人でも食べ物が足りないと“hangry”(hungryとangryをかけた口語表現)になることを研究者らが裏づけたのだ。 日常生活のなかで空腹が感情にどう作用するかを探る初めての研究のひとつで、心理学者たちは人が空腹を覚えるほど怒りをより覚える、あるいはhangryになることを発見した。 この研究の発端は、英アングリア・ラスキン大学の社会心理学者ヴィレン・スワミ教授があなたはhangryになっているからどうにかすべきだと一度ならず言われたことにある。そう突っ込まれたスワミは、hangryになるのはリアルな現象なのだろうかと思案せざるをえなくなった。 スワミはオーストリアとマレーシアの研究者らに協力してもらい、18〜60歳までの成人64人を募り、自分の感情と空腹感を1日に5回記録するこ