はじめに カメこです。 皆さんは辞書を引く時、紙で引きますか?ネットで引きますか?それともアプリ?はたまた電子辞書? ここ十数年の間に、辞書の媒体は非常に多様になりました。今回は昔ながらの紙辞書を扱います。 よく見出し語や語釈が注目される辞書ですが、「使いやすさ」も、出版社どうしがしのぎを削り争ってきた、重要な特徴です。 辞書が自ら使いやすさに言及した例もあります。それまで全四巻だったものを一巻にまとめた『修訂大日本国語辞典 新装版』のあとがきでは、 分冊されてゐる辞書が、使用上幾多の不便があることは、辞書を引く者の等しく痛感するところである 修訂大日本国語辞典 新装版あとがき. 松井驥,昭和27年.と述べています。辞書は断じて置物ではありませんから、判型・冊数・紙の質などによる使いやすさも、中身と同様に注目すべき要素です。 辞書がいろは順から五十音順になったのも、デジタル辞書が普及してい
