現状のテレビ放送局のビジネスモデルの「おいしさ」加減についてまとめた本です。最近出た本の中で、これほどタイトルに惹かれたものはありません。この手の本が日経BP社から出たことも重要ではないかと思います。内容的には非常に読みやすく小一時間で読めてしまいます。 池田信夫氏や小飼弾氏も書かれてているように、現状についてはよくまとまっているものの、なぜこうなったかの経緯、これからどうすべきかの提言みたいな内容がほとんどないのでちょっと物足りないですが、現状の全貌を把握したい方にはよいのではと思います(私もいくつか新しい発見がありました)。あと、池田信夫氏の「電波利権」も一緒に読むことをおすすめします。 ところで、今、放送と通信の世界で起きつつあるパラダイム・シフトは、コンピュータの世界で独自ハードからオープン・システムへのシフトが起きた時に似ていると思います。独自ハードによる顧客の囲い込みというおい