シーズンで最高の「先発完投型」投手を表彰する「沢村賞」が、19年ぶりに「該当者なし」となった。 9回を締めるストッパーに加え、近年は7、8回を担うセットアッパーの役割も重視されるようになり、もはや絶滅寸前ともいえる先発完投型。メジャーで先発投手の“合格ライン”とされる「クオリティ・スタート(QS)」(6回以上自責点3以内)は、日本でも普通に使われるようになってきた。 今季、沢村賞の選考基準7項目の中で1人も到達者がいなかったのは「投球回200以上」と「完投10試合以上」の2つ。そもそも規定投球回(143回)に到達した投手がセ・パ合わせて15人で、うち4人はシーズン最後の登板で何とかクリアしている。完投は大瀬良(広島)の6試合が最多で、次が今永(DeNA)と菅野(巨人)の3試合。パは千賀(ソフトバンク)ら4人が2試合で“最多”という有りさまだ。 沢村賞でも近年、「日本版QS」として、「7回以
![該当者なしの「沢村賞」 堀内委員長は日本の“過保護”なシステムに苦言](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b56c914c128325afe48585d8cc5da7238f27dc92/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fhochi.news%2Fimages%2F2019%2F10%2F21%2F20191021-OHT1I50180-L.jpg)