アメリカが台湾に、ペトリオットミサイルシステム(PAC3)×114基と、UH-60ヘリコプター×60機の売却を決めた。しかし、台湾が求めていたF-16戦闘機と攻撃型潜水艦の売却は見送りになった。これは、台湾に防御能力を与える一方で、攻撃能力は持たせないという、アメリカの意思が働いていると思う。攻撃能力を持たなければ台湾は、これをアメリカに頼ることになり、対米依存度が高まることになる。攻撃能力を台湾に与えないことは、アメリカが中国に配慮した面もあるが、台湾を自立させずアメリカの庇護下に置きたいというアメリカ流のしたたかな計算があるものと思う。 世界の主要国は武器輸出により、輸出相手国への影響力を行使しようと考えている。ある国が武器を購入すれば、その維持整備に、武器生産国の協力が必要となる。部品などの供給を受けることは不可欠であるし、技術支援を受けることも必要となる。従って、武器生産国は、輸出