岡田克也外相は22日の記者会見で、核政策に関し昨年12月24日に米国のクリントン国務長官、ゲーツ国防長官あてに書簡を送ったことを明らかにした。 書簡は、オバマ大統領が掲げる「核兵器のない世界」について「貴国とともにその崇高な目標の実現に向けて努力したい」と表明。米国の「核の傘」による拡大抑止について「十分な能力によって裏付けられる必要がある」とする一方、「『核兵器のない世界』という目標と相反する政策を求めるものではない」と指摘した。 岡田氏は書簡の中で、(1)核兵器の目的を核兵器使用の抑止に限定(2)核を保有しない国への使用は禁止−とすることについて「将来の適用の可能性について今後日米両政府間で議論を深めたい」としている。