日立製作所は8月25日、EV充電設備の小型・軽量化を実現するとともに、充電容量とポート数をフレキシブルに変更できる拡張性を備えたEV充電技術を開発し、350kWマルチポートEV充電システムを試作したと発表した。 カーボンニュートラルの実現に向け、グローバルでEVシフトが加速しており、人口が集中する都市部ではEVの導入に伴い、EV充電設備のニーズが増加し、特に充電時間を短縮できる急速充電設備が求められている。しかし、急速充電に対応するために充電器を大容量化すると充電設備が大型化するため、設置場所が限られる既設の集合住宅やビルに設置することが困難であることが課題として挙げられていた。 そこで、同社ではこれまで培ってきた電力変換技術や高周波駆動技術を生かしEV充電設備の小型化や急速充電に対応する技術の開発を行ってきたという。 今回、同社はパワー半導体を用いて変圧器を高周波駆動させることで小型化す